他の回答者様も上げているようにアクチュアリーは損保や生保、年金などの金融商品を確率・統計学の知識を用いて解析するお仕事です。 クオンツとよばれる人たちもいます。これは証券などで数学的知識を用いて証券の取引を行う人たちです。 俗に言う金融工学や統計学など、数理科学を駆使するのが上記の方たちです。 あるいは工学などでCADやCAEというものが設計で用いられて久しいですが、CADやCAEを用いて設計をする人たちと言うのは、大学レベルの高度な数学を用いるかといわれたら微妙なところでしょう。もちろん大学レベルで用いられる数値計算が必要となっており、用いる数値計算の概略くらいは分かっておかなければ、変なパラメータや初期条件でシミュレーションを行ってしまうことになります。こういう設計者やシミュレーション解析者がいる一方で、CADやCAEそのものを開発する人たちというのがいます。この人たちは、設計者が高度な数学知識を用いることなく、それをソフト側でブラックボックスとして扱い、簡単な操作で良いシミュレーションが出来るようにソフトの開発をする必要があります。このような仕事でしたら、当然数値計算や数値解析、あるいはシミュレーションする対象の物理を知っている必要があります。 また、情報系は数学を扱うことが非常に多いです。 数学科にも計算機科学とよばれるコースが準備されていることも多く、コンピュータ関連は数学的に基礎付けられているところが多いです。(ただピュアマスからすれば具体的な対象を持っているということで、数学というものとは別物に映っているらしいですが) 具体的には暗号理論や情報理論、計算量理論、または数値計算などでも使われるようなアルゴリズムの開発などもあるでしょう。もっと工学寄りなものならば、信号処理、制御理論、人工知能などもあるでしょう。 近年注目を浴びているのは人工知能の分野の一つであるニューラルネットワークを多層構造にしたディープラーニングです。アメリカのIT企業(グーグルなど)が、こぞって人工知能の会社を買収しているのは有名な話です。 アクチュアリーは非常に難易度の高い国家試験があります。 医者などと違い、この資格がないと仕事が出来ないというものでないですが、やはり資格を持って一人前と見なされるところも大きいですし、金融関連は外資も多いですから、この資格を持っていると一つの専門性の指標にはなるでしょう。 クオンツは一切資格が存在しない分野です。私はこの分野はまったくの無知ですが、もともとやることがなくなってしまった物理学者(彼らは高度な応用数学を用いる人たちですね)たちが、職を求めて金融の世界を作っていったことが始まりだったはずです。 情報系でも高度な数学を駆使するのは研究所や大学レベルでしかないのではと思います。情報の分野って、物理などと違って真理というものが本来はないです。如何に使える数理モデルであるかということであって、日々基礎自体も移り変わります。 例えば物理学でいうマクスウェルの方程式が拡張されることはあっても、そもそも使えない!ってなることは恐らくないでしょう。しかし情報の世界だと、もっと良い方法があれば他の方法は廃れていきます。人工知能の各研究も滞ってはいましたが、いろいろ試みられてきて成果も見られるようになってきました。しかしディープラーニングの登場で、それまでの他の研究が淘汰されてしまう勢いです。このように最先端の移り変わりが非常に激しいため、そもそも高度なレベルでやっている企業は限られてくると思います。
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