陸上自衛隊の仕組みについて教えてください。

Question

陸上自衛隊の仕組みについて教えてください。これから陸上自衛隊についていくつか質問させていただきます。できるだけ具体的な回答をよろしくお願いします！

①陸上自衛隊高等工科学校を卒業後は一年間の陸曹教育課程を受けたのちに三曹
に、任官されると言うことですがここではどのような教育が行われるのですか？

②高等工科学校を卒業したのちに
19歳で3曹 21歳で2曹 ……25歳で曹長と最短でなった場合に部内幹部試験を受け晴れて合格できた場合には定年までに、2佐まで上りつめることは可能ですか？

③第1空挺団、特殊作戦群、水陸機動団
と言った部隊に配属されたとしても転勤はあるのでしょうか？

④高等工科学校は、技術陸曹を養成するとありますが普通科への配属を希望することはよくは思われませんか？

⑤空挺団からPJなどになりたいという理由で陸自から空自になることはできますか？

回答よろしくお願いします。

Answer 1

陸上自衛隊は非常に大きな組織ですので「例外」「異例」「希」などの人事が沢山あります。極めて「一般的」な回答を書きます。

①高等工科学校は３年間ですが、実は陸上自衛隊生徒制度は４年制なのです。前半の３年間を高等工科学校で学ぶことになります。この３年間では高卒資格を取得すること、陸上自衛官としての基本を学ぶこと、などが教育の中心となります。その後「適性」に応じた職種に振り分けられて、陸曹としての基本教育を各職種学校で受けます。

②ルール上は可能なことになっていますが、現実問題として高卒歴での２佐昇進は至難の業であると言われています。以前は勤務しながら定・通制や夜学などの２部制度を利用して「大卒歴」を取得することが可能でしたが、近年は各大学とも全日制への移行が進んでおり、現実問題としては「大学２部卒業」は難しくなっています。（制度としては陸上自衛官として勤務しながら、一般大学へ通えることも可能ですが「非常に難関」とのことです）＊自衛隊改革検討会議などでは、将来は曹・士からの幹部登用を「極力排除」するとの方向性が打ち出されています。「部内幹候」も縮小されて行くと思われます。

③自衛官に転勤・転属は付き物であり、長く同一部隊に留まれる保証はありません。（各部隊とも非常に多くの職域がありますので、部内異動なども珍しくありません。事務系の仕事なども多くあります）

④希望することは可能です。しかし、実際の職種配属は「適性」により決められます。全ての人が希望通りの職種に就ける分けではありません。（従来、陸上自衛隊生徒を多く受け入れてきた特科（野戦特科・高射特科）機甲科などの各部隊が縮小傾向にあり、職種が拡大しました）

⑤基本的に「幕」の異動はできません。特殊な例外を除くと、陸自を辞めて空自の採用試験を受ける必要があるでしょう。その際、空自に採用される保証はありません。（陸・海・空の何れも同じです）

Answer 2

①高等工科学校で3年の教育課程終了後に行なわれる陸曹教育課程では職種別に分かれて専門教育を受けます。入学してから3年の間に行なう適性検査により職種がふり分けられます

②２佐以上の昇進は不可能です。高卒で2佐以上にいけるのは航空学生出身者くらいです。
各階級には定員があり、佐官以上は非常に枠が少ないため、防衛大學及び航空学生出身者だけで足りてしまいます
2佐以上の階級への昇進を目指すならば、高等工科学校から防衛大学入試、航空学生試験に合格または防衛大学であれば推薦入試に合格して進むのがよいと思います

③自衛官である以上はさけられませんが、陸上であれば大抵は同じ部隊などでの勤務が続くと思います

④本人の希望としては出せますが、希望通りになるとはかぎりません。
運次第としかいえません

⑤転官の制度利用によりできなくはないですが、送り出し先、受け入れ先双方の調整が問題なくできればの話です
実際は、本人のもつ特技が職種で合致しないと厳しい
陸上にはあるが航空にはない職種や、陸上で身につけたこと（資格、技術）が航空ではいかせないとなると不可能と思います

Answer 3

①陸曹教育隊では、陸曹としての教養及び知識、技術を修得します。

②２曹になるくらいで部内幹部に昇任した後指揮幕僚課程学生試験に合格すれば１佐にもなれますよ。

③異動はあります。

④今は全ての職種に行く事が出来ますよ。

⑤行く事は出来ませんが、航空学生試験を受けて合格すれば海上、航空に異動することが出来ます。