社会福祉法人の経理・事務職に役立つ資格を探しています。社会福祉会計簿記という民間資格を見つけました。知名度、汎用性の高さ…

Question

社会福祉法人の経理・事務職に役立つ資格を探しています。社会福祉会計簿記という民間資格を見つけました。知名度、汎用性の高さから日商簿記を考えていたのですが、どちらがオススメでしょうか？日商簿記で社会福祉法人の経理の知識は包括できるのでしょうか？

Answer 1

簿記についてならその分野の資格の方が役に立ちますが、会計や経理の範囲までになると、会計基準、個々の法人の経理規程やその法人が運営する施設（事業）についてある程度知る必要があります。

会計基準については公表されていますし、経理規程についてはモデルが公表されていてそれを参考に作成している法人が多いと思います。

Answer 2

汎用性からして日商簿記でしょうが、社会福祉法人会計というのは計算書類体系（財務諸表体系）からしてことなりますし、支払資金を重視するといった公益会計基準の側面もあります。社会福祉法人会計基準の事業活動（収支）計算書は、営利法人の財務諸表では損益計算書に相当し、これに加えて社会福祉法人では資金収支計算書というものがあり、これをベースとした予算の編成をおこない理事会の承認をえて監督庁に提出します。どんな会計基準に基づく会計に従事していても日商簿記は役に立つとは思いますが、先に挙げた事業活動（収支）計算書と資金収支計算書との計上の違いを理解することが重要となります。あと、社会福祉法人基準や注解・運用指針を傍らにおいて学習することが大事です。「支払資金」という概念が大事やねんなあと後になってしみじみ思われると思います。

http://www.nippo.or.jp/news/pdfs/shakaihojin2-2.pdf#search='%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%A6%8F%E7%A5%89%E6%B3%95%E4%BA%BA%E4%BC%9A%E8%A8%88%E5%9F%BA%E6%BA%96+%E6%B3%A8%E8%A7%A3'