建築士について質問します 私の友人に建築業の設計士を目指している人がいます。 その人は３年制の建築の専門学校の生…

Question

建築士について質問します

私の友人に建築業の設計士を目指している人がいます。
その人は３年制の建築の専門学校の生徒で今一年生です。今年から就活をするそうで清水建設に就職するつもりのようです。
ですがその友人は何の資格も持っていません。
そんな大手企業に専門学校生が入れるのでしょうか？
一年生の間はバイトと遊ぶことしかしていません。
それでも最悪どこかの建築業に入るつもりのようでとても自信満々です。（その学校は就職率100％らしいです）
そして就職してから建築士の資格を取るつもりのようです。
建築の資格を持っていないのに設計士を目指すのは順番が逆に感じます。
私は建築のことはあまり詳しくないのですがこれが普通なのでしょうか？
あと、建築業は震災や東京オリンピックで需要が高いと言っていたのですが実際どうなんでしょうか？

Answer 1

元ゼネコン職員です。

まず大きな勘違い2点を指摘します。
建築設計職への就職についてですが、中途ならともかく新卒で資格を持って設計職に就く人は皆無に近いです。
そして新卒で設計職に就く人は大勢います。
つまり建築士を取得してから設計者になるという順番の方が間違えています。
建築士の受験資格に実務経験が必要なものが多く、その為 建築設計者のタマゴは既に建築士免許を取得している設計者の指導の下で実務経験を積んで建築士を受験するのです。
新卒ならば無免許で建築設計職につくのが当たり前です。

次に復興やオリンピックで忙しいという点ですが、これも大きな間違いというより将来性が見渡せていないという点があります。
この方が就職するのは2017年4月ごろとなりますが、オリンピック需要のピークは2017年～2018年ごろでしょう。
2019年には終盤となり、殆どの仕事がなくなってきていると思います。
2017年卒では殆ど戦力にならない人材であり、また設計というのは建設より相当前にスタートします。
その方が就職する頃には設計のピークが過ぎている可能性があるのです。
それに今忙しいのはオリンピックよりも復興と民間投資です。
オリンピックなんてせいぜい数年で1兆円規模でしょう。
日本の年間建設投資が50兆円に対して少ないですね。
復興に関しても2020年ごろには落ち着くであろうと思いますので、その方が戦力になると思われる頃には建設投資のピークが過ぎているんです
よって他の方が復興やオリンピックが終わるまでは･･･と仰られているのは現在の事になります。
大手ゼネコンは即戦力の監督を相当数募集しておりますが、新卒に関しては将来もあるのでバブル期のような積極性には今ひとつ欠けています。
門戸は広くなっておりますが、誰でも就職できるほど甘くないですね。
需要が沢山あるんだから就職は簡単だろうと思っているなら大間違い。
今のゼネコンはバカでも採用する事はありません。

Answer 2

建築士には受験資格があります。専門学校の場合は卒業すると二級建築士の受験資格が得られます。二級を取らなくても、4年間の実務経験を積むと一級建築士の受験資格が得られます。つまり、建築士を受験出来るのは就職してからという事です。

ちなみに大学の建築系学科卒の場合も同様に、卒業すると二級建築士の受験資格が得られ、二級を取らなくても、2年間の実務経験を積むと一級建築士の受験資格が得られます。

ただ、専門学校卒で大手ゼネコンの設計部に採用される可能性は低いと思います。設計部の場合は院卒がほとんどだと聞きます。現場管理（監督）でしたら専門卒でも入れると聞きますが、大卒とは待遇が違うようです。

専門学校の就職率100%というのは、小さい設計事務所だろうと、ファミレスだろうと採用されればいいという事なので、あまり良い事には思えません。入学希望者を増やす売り文句でしょう。

建築業界、言われているほど好景気でもありません。オリンピックの施設なんて大した数は無いですし、震災がらみも業界全体が潤うような話ではありません。

Answer 3

建築士は実務経験が必要ですし、大卒や院卒の方も資格なしの状態で入社しますからね。専門も実績がある学校なら大手ゼネコンでも入れるかと。ホームページで就職先を見れば分かりますが、スーゼネや有名設計事務所などにコネというかつながりがあるような学校もありますよ!

オリンピックや復興が終わるまでは建設業界は大忙しです(関東、東北は特に人手不足)。ただその先は人口減少で若者には人気なくなってきてますが…