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どうして日本の管理栄養士は、誰に対してもまったく同じことを言うのですかね?

どうして日本の管理栄養士は、誰に対してもまったく同じことを言うのですかね?近所の病院の健康教室に参加してみましたが、 医師・看護師・薬剤師の話はなかなか面白く参考になったのに、 管理栄養士の人の話って、口を開けば「食品交換表」だけで、 どうしてあんなにつまらないのですかね? 会場からもいくつか質問が出て、 しかも質問内容も質問者の持病もそれぞれ違うのに、 答は判で押したように全く同じ。 素人ですが、いくら何でも持病が違えば、 食事指導だって変わるのが当たり前じゃあないですか? 米国に住んでいたことがあるのですが、 母親が入院した時には、 現地の管理栄養士は、母の病状がこうだから食事はこうしなさいと、 それそれはいやになるほど詳細に指示してきたのですけどね、

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回答(1件)

  • ベストアンサー

    日本では、管理栄養士が制度化される以前は、医師も看護師も薬剤師も、生活習慣病患者の栄養についてはそれなりに注意していたのですが、制度化されたことで、「患者の食生活指導は管理栄養士の役目だから」となって、逆に無関心になってしまったように思います。実際、日本糖尿病学会の会場で「患者の食事内容など、医者の知ったことではないよね」などという医師どうしの立ち話を聞いたこともあります。 では、今やすべてを任された管理栄養士がどうなのかというと、現状は(管理栄養士が全員そうだと言うわけではありません;末尾参照)、患者の年齢・体格・性別・病歴などを一切無視して、すべての患者に一律・機械的に食品交換表を適用しようとするだけの人がたしかに多いですね。 管理栄養士のこのような風潮は、「食品交換表に記載された食事は、健康人・病人を問わず、すべての人の理想食である」、この考えを学生時代に徹底的に叩きこまれているからではないでしょうか? だからこそ、食後高血糖に苦しむ糖尿病患者にも「(血糖値を急速に上昇させる)炭水化物を60%摂ってください」などと平気で言えるのです。 >現地の管理栄養士 日本の管理栄養士に相当する資格は、 米国ではRegistered Dietitian(RD)「登録栄養士」ということになりますが、以下の通り日本の管理栄養士とはレベルが違うものです。 日本では管理栄養士資格を一旦取得すれば、最新の栄養学や医学知識を勉強しなくても特に不都合は生じませんが、米国では、RDは常に最新情報に熟知していないと資格を維持できません。 日本の管理栄養士は、一旦国家試験に合格してしまえば終身資格なので、以降全然勉強していなくても資格をとりあげられることはないですが、米国のRDは、「登録(Registered)」栄養士と言う名前の通り、5年単位で所定の勉強(Continuing Professional Education Unitという)を継続していないと登録抹消されるからです。またRD取得試験を受験する前に(現時点では1,200時間の)インターン研修が義務付けられているので、RDを取得した段階で既に臨床栄養指導のエキスパートなのです。まったく臨床経験がなくても、国家試験に合格すればその日から管理栄養士になれる日本とは違います。 また日本の管理栄養士は、【名称独占資格】であり、業務に法的権限がありません。 これは医師法・薬事法で定められた医師・薬剤師のような【業務独占資格】(=資格のないものは当該業務を行えない)とは根本的に違うものです。 管理栄養士の主務である食事・栄養指導ですら独占権限はなく、栄養士法(第5条の5)では「管理栄養士は、傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導を行うに当たっては、【主治の医師の指導を受けなければならない】」と規定されています。 つまり自分だけでは決められないのです。 しかし、米国のRDは患者の栄養指導については権限と責任を有しています。 たとえば日本では医師が、糖尿病患者患者の食事内容もみずにただ検査値だけをみて、インスリン量を決めますが、米国では、RDが患者のデータと食事内容を検討して、インスリン量を調節したりします。その代り責任も重く、もしRDが栄養指導を誤って患者の病状が悪化ないし死亡した場合には、医師と同様に、生命保険会社から巨額の賠償訴訟を起こされる可能性がありますから、うかうかできません。よって米国では、RDが患者に食事指導を行った場合には、一般論としての栄養指導がどうであるかだけでなく、その患者のカルテ・検査データなどから、正しくその患者にもっとも適切な栄養指導を行っていたこと、つまり【当該患者の個別栄養指導として最適であった】ことを証拠書類で証明できるようにしています。ですのでRDは栄養学だけでなく、医学知識・薬物知識も豊富で、修士号や博士号を持つRDも珍しくありません( RDには臨床栄養指導だけでなく、研究や教育を行っている人もいて、医学誌に論文発表したりしています)。 しかし、日本では、相手がどんな状態の患者であれ、ただ「食品交換表にしたがってください」とだけ言っていれば安泰なのです。権限がなければ責任もありませんからね。 ですので、日本の管理栄養士は、CDEJ(糖尿病療養指導士)などの資格を持つ方でない限り、米国のRDとは別物です。

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