教員の採用について 教職を目指している社会人3年目の者です。

Question

教員の採用について

教職を目指している社会人3年目の者です。公立の場合は(年齢制限はあるものの)基本的に毎年採用試験を受けられますが、私立の場合は民間企業のように一度受けて不採用となると再受験は難しいのでしょうか。

新卒の時に母校(私立)を受験していて落ちているのですが、仮に求人があったとしても、一度不採用になっている私立を受けるのは無謀でしょうか。

学校によって変わってくるかと思われますが、私立の人事などに詳しい方がいらっしゃいましたらお答えいただければと思います。

Answer 1

現職教員です。私学での経験もあります。

私学は簡単に言うと「コネ」です。
ちゃんと採用試験を実施する学校もあれば、採用試験とは名ばかりの、というかお話をいただいて校長と面接をし、その場であっさり採用が決定する場合もあります。

また、あくまで一般論ですが、私学の場合はいきなり教諭採用は極めて少ないです。
ほぼ「ない」と言っても過言ではないでしょう。
他校での経験がある、しかも実績がないと普通は教諭採用はないですね。
最初は非常勤、常勤、教諭とステップアップするケースが多いです。
その中で、勤務実績や学校の状況によって、何年経っても非常勤という先生もいるのも現状です。

さて、あなたの場合ですが、新卒の時に母校を受験して落ちている、その原因はなんでしょうね？母校ですから恩師がいるのだと思いますが、その方から理由をそれとなく聞いてみたり、あるいは言われたりしましたか？その理由が人物的なものだったら、実際、厳しいと思います・・・。

しかし、上述したような私学の状況を鑑みるに、不採用の理由が人物ではない場合、合格の可能性はゼロではありません。ゼロではありませんが、やはりゼロに限りなく近いと思われます。

あなたが真剣に教員を目指し、かつ母校の教壇に立つことを強く希望されるのであれば、今すぐかつての担任など、信頼のできる恩師に連絡をとることです。そして、学校の状況と教員の空き状況（ある学校では、各教科に女性は一人までという暗黙の了解があり、女はダメということもあります）などを聞きます。

その上で、管理職に「教え子が教員志望である」こと、「本校を希望している」ことを伝えてもらい、採用試験を受けたら成績次第で受かるのか、と率直に聞いてもらった方がいいと思います。

私学は公立のように時間をかけた初任者研修を行うのが難しいので、即戦力なのです。そうだとすると、点数が高ければよいとかではなく、教職経験と、そこでの勤務実績が合格には必要だということになります。

よって本気で目指しているならば、非常勤講師でも構わないから、講師をしながら採用を待つ気持ちを管理職に伝えてもらい、講師の口を紹介してもらいましょう。場合によっては、本校では難しいが他校で非常勤の口があるよ、と紹介されるケースもあります。

ただし、一般的には採用試験があるというのは、極めてレアケースで、基本的には私学適性検査なるものを受けて、そこでの成績を採用試験代わりに参考にするという形が多いと思います。これはあくまで適性検査なので、評価はされますが合否とは直接関係ありません・・・ま、良いにこしたことはないですが。

蛇足ながら、教え子が教員を目指すというのは、この上ない喜びです。恩師の皆様は（普通）喜んで力になってくれると思いますので、頼った方がいいと思いますよ。この段階を無視して「採用試験云々」と言われると、「自力でなんとかするからいいってことね、あっそう」と、逆にう～んと印象が悪くなると思うのですよ・・・学校は義理と人情の場所なので・・・あくまで私見ですが。