解決済み
教職免許状について 大学学部生のときに教職課程を履修していない社会人が中等・高等学校の教職員になろうとする場合、大学院に進学して中等・高等学校の複数教科の専修免許状をとることは可能でしょうか?基本的なことなのかもしれませんが、①第一種の免許状なしで専修免許状がとれるのか(あるいは、専修免許状だけで中等・高等学校の教職員になれるのか)②中等と高等、複数教科の教員免許状を一度にとることは可能なのか、わかりません。 研究のために大学院へ進学しようと思ったとき、卒業後にいかにして食べていくのかが気がかりであり、大学の教職員になれればこれ以上の就職先はないのですが、もしそうなれなかった場合を想定して「教職免許状をとる」という選択肢は必要であろうと考えました。むろん易々と教職採用試験に合格できるとも思っていませんが、講師にしろ私立教職員にしろ塾にしろ、教職免許状をもつことで多少なりとも道が広がるのは確かだと考えています。 教科は英語、フランス語、地歴公民です。 以上について、皆様のお知恵をいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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>大学学部生のときに教職課程を履修していない >大学院に進学して >中学・高等学校の複数教科の専修免許状をとることは可能でしょうか? 基本、 ほぼ不可能。 >①第一種の免許状なしで専修免許状がとれるのか >②中学免許と高校免許の、 >複数教科の教員免許状を一度にとることは可能なのか ☆教員免許の場合 ア)4大の単位は、1種免許の単位として使うことを許可する。 イ)大学院の単位は、専修免許の単位として使うことを許可するが、 1種免許の単位として使うことは認めない。 ウ)専修免許を取得するには、同系列の1種免許の単位を全て修得済みであること。 (例1)中学英語専修免許を取得するには、中学英語1種免許の単位を全て修得している必要があります。 (例2)高校フランス語専修免許を取得するには、高校フランス語1種免許の単位を全て修得している必要があります。 (例3)高校公民専修免許を取得するには、高校公民1種免許の単位を全て修得している必要があります。 エ)中高両方の他教科免許の追加取得を希望する場合は、 (例)中学と高校の英語専修免許を持っている人が、 中学と高校のフランス語専修免許の追加取得を希望する場合 (1)フランス語免許の「教科に関する科目」:20単位以上 (2)フランス語科教育法:8単位以上 (3)教科または教職に関する科目:24単位以上 合計52単位以上を追加修得すること。 ・・・となっています。 →そのため、例えば、 大学院入学後に、0からの履修で、 中高英語専修免許と中高フランス語専修免許を取得する場合は、 1)大学院英語学研究科修了&英語専修免許取得に必要な32単位(修士論文を含む) 2)フランス語専修免許取得に必要な 大学院フランス語学研究科での履修が必要となる24単位 (専修免許取得に、修士論文は不要なため、 フランス語学研究科での修士論文作成は不要) 3)大学院の付属大学など、4年制大学での修得が必要となる 中高英語1種免許取得に必要な59単位(教育実習を含む)と、 中高フランス語1種免許取得に必要な28単位 ・・・以上の、 合計143単位以上を、 例えば、 「1の単位を多めに修得して、余った単位を、3の単位に回す」 といったことは、できませんので、 必要な単位を、 それぞれ別々に、全て修得する必要があります。 →ただし、例えば、 A大学院「大学院生の、他研究科や大学の科目の履修登録は、 大学院での研究や修士論文作成に支障がでない範囲で、 教育実習などを含め、 1年間につき、合計:最大30単位まで許可しています」 B大学院「大学院生の、他研究科や大学の科目の履修登録は、 大学院での研究や修士論文作成に支障がでない範囲で、 演習科目・実技科目・実習科目を除き、 講義科目のみ、1年間につき、最大5科目10単位まで許可しています」 C大学院「大学院での研究や修士論文作成に、全力を注いでいただきたいと考えておりますので、 大学院生の、他研究科や大学の科目の履修登録は、一切認めておりません」 ・・・といった感じで、対応がてんでバラバラです。 ☆大学院によっては、 (例) 「本大学院で、中高英語専修免許を取得できるのは、 すでに大学の時に、中高英語1種免許を取得された方のみです。 中高英語1種免許をお持ちでない方が、 本大学院入学後に、履修して、中高英語専修免許や中高英語1種免許を取得することはできません」 ・・・といった取得制限・履修制限をしている場合もあります。 →そのため、 大学院に進学し、 がんばって、無事に大学院を修了(卒業)できたけど、 結局、教員免許は、何1つとれませんでした。 ・・・という悲しい結末になってしまう場合もあります。 →ですから、あらかじめ、進学希望の大学院の教務に電話するなどして、 「教員免許は持っていないのですが、 大学院入学後に、0からの履修で、 取得することはできますか?」 ・・・と、確認してから、 その大学院を受験するかどうか判断したほうが良いでしょうね・・・。 ☆例えば、 教職大学院の場合は、 ・中学や高校の他の教科の免許を追加取得する。 ・中学や高校の免許しか持っていない人が、小学校や幼稚園の免許を追加取得する。 ・小学校や幼稚園の免許しか持っていない人が、中学や高校の免許を追加取得する。 ・・・といったことを許可している場合もありますが、 →教職大学院の場合、 ・何らかの教員免許をすでにお持ちの方 ・卒業時に何らかの教員免許を取得する見込みの、現在大学4年生の方 ・・・といった「院試の受験制限」をしています。 http://www.keikotomanabu.net/college/0001764785/0001764785.html →ですから、 「教員免許は、一切持っていません」ということですと、 教職大学院への進学は、ムリです・・・。
大学の教職員を目指して大学院に進みたいが、大学の教職員として採用されなかった時のために、教員免許を取りたいという事ですね。しかも、3免許取りたいのですね。 まず、教職員と書いてますが、教職員は教員と職員をさします。大学院に進学したこと・研究を生かすなら、大学教員を指しているかと思います。 大学教員を目指す場合は、次のようにアドバイスできます。確かに、一種免許を取得しているなら、必要科目を取り専修免許に切り替えることは、将来の保険になるかもしれません(分野によりますが)。 しかし、研究を生かすことや大学教員を目指すなら、0から教員免許を取っている余裕はないはずです。 これらの説明のため、まず、質問の①を回答します。 大学院は、研究をする場です。また、多くの学生は、学部生時代に教員免許を取ります。こういったことから、大学院の教職課程は、一種免許を専修免許に格上げする課程です。このため、0からの免許取得は難しくなっています。 しかし、教職大学院の中には、こういった方を対象とした取得コースがあります。また、大学院生の学部授業受講を可能にして免許取得を可能としている大学もあるようです。しかし、両方とも負担が多くくなります。前者は、長期履修制度を利用し学部授業を修了単位と関係なく受講します。また、後者も取得不足分の履修が中心となるのではないでしょうか。 ここからは、②の解答とも重なるのですが、学部時代に教職課程は受けていなかったということですから、未履修科目は相当な科目数になります。教科が増えれば、必要単位も増えます。時間割の都合も付きにくいです。大学院と学部の授業を両立するのはかなり難しいです。学部時代に教職課程未履修の方が、免許取得するのは、最短終了期間ではほぼ無理であり、大学院での学習を相当犠牲にします。 本題に戻しますが、研究をしっかりしたい・大学の教員を目指すなら、次の点から教員免許取得を勧めません。 教員免許を取ると研究の時間や余裕がなくなります。 更に大学教員を目指すなら更に進めません。 大学教員は、研究者としての部分が重要視されます。なので、教育系以外であれば、大学教員の採用に教員免許の有無は関係ありません。むしろ、大事なことは、学位と業績です。この2つは、リンクするのですが、これがないと採用されません。 社会人の経験があるといっても、最低でも修士号は必要でしょう。理想を言うなら、博士号が必要です。このためには、次の段階を踏むことになります。 修士課程に在籍して、研究を始めます。可能であれば、学会発表や学会誌などへの投稿をすべきです。その結果が、修士号取得につながります。修士号取得後は、その段階で大学教員の募集に応募できるかと思います。しかし、多くの場合は、この段階での採用は難しいです。 このため、博士課程に進学します。博士課程は、授業を受けることはなく、研究だけになります。学会発表や論文を投稿して業績を作ります。業績を蓄積することで博士論文につながります。こう立って、博士号をとっても採用される可能性は低いです。数年間、学会発表を行い、論文を投稿し、業績を蓄積します。これが、将来の採用につながるのです。 これを、一通り読んでいただければわかると思いますが、大学教員を目指すのであれば、0から教員免許を取っている余裕はありません。教員免許取得に力を注ぎすぎれば、研究者志望でないと判断されたり、適切な能力がないと判断されます。しっかりすれば可能性があったのに、修士課程の段階で教員から中高の教員採用試験受験や民間への再就職を勧められることが考えられます。博士課程への進学を希望しても、試験で不合格になる・他大学の研究室を紹介してもらえないなどの可能性も出ます。 詳しくは、大学教員のなり方のHPや本を読んでみてください。小学生~大学生向けでしょうが、なるにはブックスシリーズにも大学教員があったと思いますので、そちらを読まれたらいかがでしょうか?
なるほど:1
免許の取り方については、すでに回答がありますが、 >講師にしろ私立教職員にしろ塾にしろ、教職免許状をもつことで多少なりとも道が広がるのは確かだと考えています。 これは「確かだ」と言えるほど広がりません。 まず、フランス語はほとんど需要がありませんし、地歴公民は講師ですら、採用状況は極めて厳しいです。最も可能性がありそうなものは英語ですが、確実に食べていけるほどの収入が得られるかどうかはわかりません。 そもそも、塾は教員免許状の有無なんて全く問題にしていませんから、塾狙いなら教員免許状はどうでもいいことです。 講師は1年契約ですから、食べていけるかどうかはわかりません。しかも採用されるとも限りませんし。 私立はまず出身大学が問われますし、未経験の年齢が高い人を採用することは非常に少ないです。しかも、いきなり専任採用はまずありません。運良く常勤採用されても2、3年で専任の空きが出なければ切られます。非常勤から専任採用はもっと難しいですし。 教員を目指している人は、教員一本でやって来た人がほとんどです。そういう人でもなれない人はいくらでもいます。可能性の一つ、程度で考えている人には太刀打ちできないでしょう。地歴公民なんて倍率が数十倍ですし、10年受けても受からない、しかも講師の口もないという人も珍しくありません。 正直に言って、ほとんど当てにならない免許ですが、それでもいいという覚悟がないならお勧めはしません。
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