一般に、文系の大学院卒業生の就職は、大学卒業時点でのそれよりも大変です。 文系といってもいろいろありますので、一概に言えるわけではありませんが、あなたが「それを勉強して得た知識で、会社に利益をもたらすことができるかどうか」という部分は、かなり重要です。例えば、経済学部で生命保険などの計算式をみっちりと勉強した、であれば保険会社に勤めることができるでしょうし、文学部で古文・漢文の知識を深く勉強した、であれば学校の教員になることができるでしょう。ですが、同じ文学部でも「ある特定の作家について相当深い知識を得ました」と言われても、採用する会社側としては困ってしまいますよね。また、院まで進んでしまうと、公務員試験の受験が出来なくなる可能性が大きいことも見逃せません。公務員試験には「年齢制限」がありますから。 リクナビの「文系大学院の積極採用」という文言も、「字面どおりに受け取るのはやめたほうがいい」と思います。文系の大学院に進むことを揶揄した「入院」という表現まであるくらいですから。なので、院に進学されるのであれば、就職に関してはある程度の覚悟をきめておくことをおすすめします。 厳しい言い方になりますが、あなたが勉強したいことが「社会経済にとってはどうでもいいようなこと」であるなら、それこそ相当の覚悟を決めていただく必要があります。就職活動の際には、論文執筆の上でどのようなスキルを得たのか、といった「学んだテーマ以外での自分のアピールポイント」をできるだけたくさん探しておいてください。そうすれば、何とかならないこともないです。また、もう思い切って博士号をとってしまって、大学教員になる、というのも手です。
なるほど:3
(大学院生の就職は学部生よりも難しいみたいですが、本当に難しいんですか?) 難しいかどうかは別にして、学部卒と院卒では面接時において採用側のチェックする視点が違います。 企業は学部卒には即戦力としての期待はかけていません。本人の素質と将来性です。 院卒は学部卒よりも初任給も高いわけですから、それなりの能力を示さなければなりません。外資金融、コンサルティング会社も院生を積極的に採用します。但し、戦う土俵は学部生と同じではなく、MBAを目指す院生と同じです。彼らは既に実務経験を持っていますから、勝つには基本能力の優秀性を示す必要があります。頭の回転の速さ、物事の分析力、洞察力、問題解決能力等で学部生、実務経験者以上のものを持ち、実戦にすぐに役立つことを採用側に認めさせなければいけません。 院生の就職が難しいというならば、多くの文系院生の能力が学部生と同じレベルにしかないということでしょう。例えば経済学などをいくら深く勉強しても面接時に実戦に役立つ事を証明できなければ、宝の持ち腐れです。
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