解決済み
作業療法士・理学療法士として臨床で仕事している方に質問です。 現在、作業療法士として老健で働いていますが、自己学習で何を勉強すればよいか、勉強の方法が分からず悩んでいます。認知症の方が多いので、認知症の勉強もしていますが、脳血管障害やパーキンソン、整形疾患の方もおり、これもやらなきゃ、あれもやらなきゃと目移りが激しく、結局全てが中途半端になっており、リハビリがリハビリもどきになっています。 このままではいけないと思い、手をつけようと思うのですが、分からないことが多すぎて、何から手をつければよいか悩んでいるのが現状です。 私は頭も悪く、学生時代に学んだ基礎的な知識(解剖・運動・生理学など)がかなり欠落しているように感じています。 今更なのですが、国家試験の問題を解いて基礎を固めようと考えているのですが、むだでしょうか?
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ども、作業療法士やっています。 質問の内容から察するに、あなたは1~2年目ですか? 先輩がいるのであれば、そちらに聞くのが良いと思いますが・・・とりあえずいないものとして、返答させていただきますね。 回りくどく失礼な言い回しは、私の性質ですのでどうかご容赦願いたい。 あくまで私の考えですが、国家試験の問題なんかを解いてもなんの解決にもならないと思いますよ。 余計なお世話かもしれませんが私には、あなたが不安に駆られ、些末なことに目を向けてしまっているように見受けられます。 そんな時こそ、まず人に目を向けてみてください。作業療法士と患者という立場ではなく、あなたとその人、人と人として関わることが肝要かと思います。 少し話は逸れますが、誰か利用者さんを思い描いてみてください(仮にAさんとします) Aさんはこれまでどんな生活をしてきたのでしょうか。今はどんな生活なのでしょう。 笑うことはありますか?怒ってばかりですか?泣くことはありますか? Aさんって、どんな人ですか?疾患名がなくても説明できますか? あなたがAさんと何か話したりやったりしていると、Aさんが出来る部分、できない部分、困っている部分、よくわかんない部分、不思議な部分がなんとなく見えてくると思います。 疾患なんかはその時に関係ありません。 食べられる?話せる?伝えられる?何かわからないことある?こんな場所に来ていることが不満?歩ける?奇声をあげることがある?・・・どんなことがありますか? そうしたら、あなたにできることをしてあげてください。 作業療法士なんて肩書きはいりません。リハビリなんてことも考えなくていいです。今のあなたにできることです。なにがありますか? 笑えるなら一緒に笑えばいい。食べれないなら手伝ってあげればいい。食べれるように教えてあげればいい。寂しいならそばにいてあげればいい。奇声をあげるなら一緒に大声をだせばいい。できることはいくらでもあるはずです。どうしたらより良い生活が送れるようになるのか最優先に考えます。 もしかしたら、今のあなたはその出来ることが少ないと感じているから悩んでいるのではないでしょうか。 勉強が足りないのですから、残念ですが介助の仕方や訓練の仕方がわからなくても今は仕方ないと思います。 でも、何かをすることの喜び、自分でできることが増えることの嬉しさ、人と接することの楽しさ等々・・・今のあなたにできること、伝えられることもたくさんあるはずです。自分の出来ている部分にも目をむけてみてください。できていますか? で、話しを戻してようやく本題の勉強の仕方、方法ですが、私のやり方を・・・ ①自己学習をする際には、まず誰か1人患者さんを思い浮かべる。 ②生活をしているうえで、何ができているのか、何ができていないのか、何に困っているのか、何か奇妙に感じることはないか考える。 ③なければ、もっと患者さんと関わる時間を増やす。あっても増やす。で、次の項目。 ④その原因について考えてみる。いきなり疾患が原因とは考えない。 ⑤筋力?関節?意欲?認知機能?その他の要因?全部?→ある程度、目星をつける(この判断には普段の関わりや経験が大事。生活歴や学歴、病歴にもヒントがある。) ⑥目星をつけた項目について学習する(最初は見当違いなことも多々あるが気にしない)。それが疾患の影響を受けるものなのかどうか調べる(副次的なもの含む)。よくわからなければ、精神面をピックアップすることを勧めます。 ⑦影響を受けるのならば、疾患についても学習し、どのような症状が、どのように障害として表れ、どうして患者が困っているのか、そしてどのような対応をすればいいのか検討をする。 ⑧同様のことを繰り返す。 いきなり全員について、全ての疾患、症状、障害、生活等を検討するのは無茶です。誰にもできませんから、焦る必要はないです。まずは1人のこと、一つのことに集中していいと思います。 そうして一人について検討を重ねるうちに、「あ、Aさんには関係なさそうだけどBさんはこれかも・・」的なものが増えてきます。学習したものと現場で経験したものを結び付けて考えるのがコツです。 疾患などの知識があるから患者さんに良い対応ができるわけではないと思います。あくまでその人がより良い生活を送れるようにする過程で、疾患の知識が必要になるから勉強するんです。 「豊富な知識がある=良い作業療法士」 ではないんです。 良い作業療法士とは患者さんのことを大事にできる人だと思います。だから、結果として必要な知識が身についていくだけのことです。 そうして経験を積むうちに、知識も豊富になり、どんどん活きたリハビリを行えるようになるんです。あなたに出来ることが蓄積されていきますので、どうか頑張ってください。疾患だの基礎知識だの、いろんなことに目を奪われることなく、患者さんが困っていることから手をつけてください。 無駄に長くなりましたが、以上です。 まとまりに欠ける上に、見当はずれな回答で申し訳ない。 最後に・・・ 不安なこと、わからないことが多々あると思います。きっと患者さんもそれは同じです。人間なんですから当たり前のことです。 患者さんに何かを与えることだけに囚われずに、患者さんがあなたにくれるものにも目を向けてみてください。それは些細なもので、意識しなければ気づかないようなことかもしれません。だけど、あなたが真剣に取り組めば、相手もきっとそれにこたえてくれるでしょう。あなたに喜びを与えてくれると思います。 あなたが患者さんたちと一緒に笑いあえるような、素敵な作業療法士になってくれることを願います。
なるほど:3
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