実は今の機械は優秀なんです。 一回の検査にかかる時間、実際にX線を出している時間は全腹部で10秒以下のものから長くかかる機械でも20秒程度なんです。 昔全身用のCTが登場してきた頃、その頃の機械は一回転に1秒、そしてテーブルを1cm移動してまた1秒という風に断続的なデータを集めるものでした。 全腹部を撮影すれば大体30cm以上になりますので30回、30秒の照射を行います。 出すX線の量は今とほとんど変わりはないんです。 その当時測定はしませんでしたが他の施設のデータを見れば今の機械より被ばく線量は多かったのではとも考えられます。 登場してから30年近くが経過しています、その頃の撮影が原因で癌になったという人はまずいないでしょう、それが根拠です。 もちろん癌で亡くなられた方も数多くいるでしょう、ですが先にも書きました様に発癌因子は身の周りに多くあります、一度のCT撮影よりそちらの方が遥かに大きいのではとも思っています。 CT撮影以外の日常生活が全て同じ人なんていないですよね、ですからCTを始めとするX線検査が原因だと特定する事は不可能なのではと考えています。 私は検査をお勧めする訳ではありません、X線を人体に当てる、その行為に害はあっても利はありません、得られる情報が有用である時に初めて行われるべきと考えますし技師になってから今まで私は「患者、術者の被ばくを低減する」事こそ技師に課せられた一生の命題と考えてきました。 病院側に掛けあって新しいものを積極的に導入して被ばく低減に努めてきました。 日本は諸外国に比べても国民の医療被ばくが多いとされる国です。 私たち技師一人一人が考えて実践していかなければいけないと思います。
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