契約書又は注文書について（建設業）ISO9001上ではどうなのか？

Question

契約書又は注文書について（建設業）ISO9001上ではどうなのか？契約書又は注文書をお客様と取り交わしますが、某ゼネコンであっても実際に書類が届くのは工事中又は工事完了後になっています。その為契約金額等工事内容の記載がある伝票を作成しています。（弊社のISOで可としてます）
ですが、工事が忙しくなりその伝票も事後作成となってしまいがちです。その為意味がないので廃止しようと考えていますが、ISO9001上では事後であっても契約書又は注文書があればいいのでしょうか？
※実際某ゼネコンからの注文書作成日は工期前となっており、事後確認の際には問題ありません。
ただ、取り交わし書類がない間の契約金額の根拠がありません。
その間には契約時に提出した最終見積書があればいいのでしょうか？（足りなければ事前打ち合わせ議事録に金額の記載をする）
ISOがいう要求事項が非現実的な為変更をしたいのですが、ISOの求めている事項が明確にできていないので困ってしまっています。
お客様との取り交わしが事後になる場合、ISO上ではダメなのでしょうか？
ダメな場合は、どの様な対策（できれば書類の作成が必要でない方法）を取るべきか？

全く分からず困ってしまっています。ご回答よろしくお願い致します。

※カテゴリーが分からなかった為間違えていましたら申し訳ありません。

補足

回答ありがとうございます。
では、契約書等金額が明確になっている書類は着工後にあれば問題がないということで、着工中はグレーのまま（口頭でのみ）で宜しいでしょうか？
現に着工後にお客様とこちらでの金額に勘違いがあり泣く泣く減額をしたことが何十件も存在しています。
その為数年前まではきちんとした手順をおこなれていました。が若手のみになり書類の意味を覚えようとしていないのが現状です……

Answer 1

おそらく、ISO9001の7.2.2項（製品に関連する要求事項のレビュー）のことをおっしゃっているのだと思いますが、同項に規定されている「組織は，製品に関連する要求事項をレビューしなければならない。このレビューは，組織が顧客に製品を提供することに対するコミットメント（例 提案書の提出，契約又は注文の受諾，契約又は注文への変更の受諾）をする前に実施しなければならない。」のカッコ書きは、例として挙げているだけであって、レビューにあたり「契約書又は注文書」でなければならないとは書いていません。
つまり、現実に入手できないのならそんなものは不要です。
現実に工事に入るためには、施主の指定条件を何らかの方法で確認（レビュー）されているはずです。あなたの会社が勝手に考えて工事をするなどということは、あるはずがありません。であれば、現実に行っている方法が7.2.2項のレビューにあたります。
「ISO規格の要求通りに仕事ができないが、どうすればいいか」という質問の答えは簡単です。間違えてISO規格を解釈し、間違えた運用をしているから現実の業務に合わないのです。
これは、ISO規格に現実の業務を合わせようとすることから起こる典型的な間違いです。そうではなく、現実の業務の方にISO規格を当てはめるのです。そうすれば、「ISOの求めている事項が明確にできていない」ことなど皆無になります。

補足への回答：
私は、ISO9001規格の7.2.2項を満たすために、必ずしも「契約書又は注文書」でレビューする必要はないと申しているだけです。金額をハッキリさせないまま着工し、契約金額を巡ってトラブルになることについて、それでいいと申しているのではありません。というか、金額を決めないまま着工するのはISOとは無関係におかしいでしょう。
そもそもISO9001規格は実質的には品質保証の規格であり、金銭面のことには関与しません。金銭トラブルを解決する機能は備わっていないのです。（だから、マネジメントシステム規格などと名乗るには力不足であり、所詮は品質保証の域を出ることはないわけです）
ところで、「若手のみになり書類の意味を覚えようとしていない」ために債権管理がズサンになっていることがおわかりなら、そんなトラブルが起こらなかった数年前の状態に戻せばいいだけではないですか？ なぜそうしないのですか？