解決済み
ISO9001の内部監査員を社内教育で養成する場合、講師及び教育内容などに必要な基準はありますか? 社内独自の判断で内部監査員の養成についてルール化(品質マニュアルなどに記載)することで良いのでしょうか?
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内部監査員を社内で養成する場合の、講師、教育内容に基準はありません。30分の養成講座で済ますところも、2日間の養成講座をするところなどいろいろです。 内部監査員の養成についてのルール化は、社内独自判断でかまいません。また、規格要求事項以外のことであれば、ルールを文書化して、品質マニュアルに記載する必要もありません。ルールがなくてもいいのではと思います。その時々で養成の仕方は変わってくると思うのです。 たとえば、品質管理部門のようなところがある会社は、そこのメンバーが内部監査を行います。しかし、そういう部門がないところもあります。その場合は、誰を内部監査員とするのか。あるいは内部監査をすることだけを目的にするのではなく、養成講座を受けてもらうことによって、ISO9001における一定のレベルを理解してもらおうと、全職員が内部監査員養成講座を受けることを目標にしている組織もあります。しかし、そういうルールは文書化されていません。その時々で判断すればいいと思います。 また、内部監査は、8.2.2 a) において、「規格要求事項に適合しているか、組織が決めた要求事項に適合しているか、b)においては、ISO9001が効果的に実施されているか」という部分において監査記録を維持しなければなりません。ですから養成講座においては、規格要求事項、品質マニュアルの理解はしておく教育をしておかないと内部監査の有効性が保てないでしょう。 でも、監査自体の実施方法は様々です。内部監査は、外部審査の事前審査でもないですし、外部審査対策でもありません。外部審査のような真似をする必要もありません。内部監査は、その会社を熟知しているもの同士が行うわけですから、そんないい機会はありません。 ただ、ISO9001でなくても監査の仕組みはあると思いますが、それを内部監査に置き換えるのは、内部監査という規格要求事項の求めている中身を考えれば、せっかくの機会を簡素化しすぎてしまうような気がします。内部のチェックシステムをこれを機会に定期的に機能させるという意味では、きちんと内部監査員を養成し、効果的な監査をできるよう教育する必要があると私は思います。 マネジメントレビューなどにおける、「監査の記録」という場合には、内部監査にこだわる必要はなく、会計監査の記録でも、ISOではない社内監査の記録や、行政指導、機関監査、保健所監査など、業態によって様々な第三者監査もあると思いますので、そういうものをマネジメントレビューのインプットにするのもいいと思います。むしろ、マネジメントレビューはそれだけでもいいのではと思います。 内部監査は内部監査で別に記録し、是正し、再発防止で機能していればいいのだと思います。 審査では、内部監査の記録だけを見る審査機関もありますし、実際に内部監査員に監査をさせてみて、それをモニタリングする審査機関もあります。その前提には、内部監査をどう位置づけているのかということと、内部監査員の養成とをリンクさせないといけないと思います。 少し、話がずれましたが、内部監査は「あらかじめ定められた間隔で・・・実施しなければならない」となっていますが、養成講座は特に規格要求事項にありません。ですから自由なのです。でも、自由な分、きちんとしていかなければ、形だけのものとなってしまうと思います。それを念頭において、自由に考えられるといいと思います。 頑張って下さい。
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必要な基準などありません。 監査の手法についてならISO19011という規格がありますが、これを採用する義務はないですし、内容的にも実務の役には立ちません。 > 社内独自の判断で内部監査員の養成についてルール化(品質マニュアルなどに記載)することで良いのでしょうか? 貴社の自由にしてかまいません。 というか、内部監査員を養成する必然性とニーズは何ですか? ズバリ言うなら、そんなもの必要ないんじゃないですか? そもそも何のために内部監査をするのですか? 内部監査を行う目的が明確になっているなら、誰にどうやって監査させればいいかは自ずとわかることですし、内部監査はISO9001認証取得以前からやっていたはずです。 これをやっていない会社が存続できるはずがないので、「内部監査」という名称のセレモニーはしていなかったとしても、実質的な監査はやっていたことになります。 であれば、時間と人件費を掛けてわざわざ「内部監査」という名称のセレモニーをやる必要などありません。 私の会社はISO9001もISO14001も認証を取得していますが、業務監査だけしかやっていません。それも不定期です。何か問題が起きたとき、起きそうな兆候があったときにやるので、定期に実施することは当然できません。 実施するのは、社長がその都度命じた人です。そして、監査する人は内部監査員の講習も資格認定も受けておりませんし、それ以前にISO規格の知識すらありません。そんな知識などなくても実務経験が豊富ですから、社長から命じられた調査事項について掘り下げて調べ、業務上の問題点を発見して報告してくれます。 貴社でも、ISO9001認証取得前は、そして今も、こうしたことは行われているはずです。 であれば、それが本来の「内部監査」です。
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