スプリンクラーの設置義務275㎡とは

Question

スプリンクラーの設置義務275㎡とは老人を預かる施設のスプリンクラーの設置義務が延焼防止構造でない場合、２７５㎡以上と中途半端な数字ですがどこから導き出してきたのですか？

消防法は半端な数字が多いですが・・・・・。

Answer 1

現役の消防職員です。

平成１８年１月に発生した長崎県の認知症高齢者グループホーム『やすらぎの里さくら館』での火災で死傷者１０名（死者１０名）を出しました。

総務省消防庁では、スプリンクラー設備の設置義務強化の為の法令改正を進める中で、全高齢者福祉施設に設置義務化をするのは、経済的にも困難と判断し、この火災があったグループホームの延べ面積が２７９．１㎡であった為、設置基準が若干規制した２７５㎡以上になりました。

しかし、その後も２７５㎡以下の高齢者福祉施設で死傷者の出た火災が発生した為に、現在、全高齢者福祉施設へのスプリンクラー設備義務化の方向で法令改正が進んでいます。