解決済み
ぶらっくたいがぁさんに質問です。 一つのマネジメントシステムにおけるISO9001と14001両者のマネジメントレビューは 実務からどのように抽出していますか。従来、当社ではISO9001とISO14001を別の認証機関にて取得しておりました。 マネジメントレビューも別々で、ISOのためだけにレビューをし、経営者に目標を立ててもらっていました。 今回から無駄撤廃のため同じ認証機関にし、「統合認証」という形で、認証の取得を考えています。 認証機関に問い合わせたところ、以前ぶらっくたいがぁさんがおっしゃっていたように、 一人の審査員が、被監査部門に対しISO9001と14001の両方を同時審査する形になるようです。 そこでマネジメントレビューも従来のやり方から見直したいのですが、 従来の、レビューや目標を特別に作ってもらっていたことが正しい、という頭が自分自身の中に未だにあるため、 どのように見直せばいいのか、悩んでいます。 ISOのためだけに作ったレビューではない、実務内でのレビューをどのように抽出しましたか。 ぶらっくたいがぁさんの会社では、レビューはどのように行われていますか。 次にそのレビューや経営方針を受けて、 ISO9001と14001の要求事項(インプット情報とアウトプット情報)を探すという順番になると考えていますが ISO9001の要求事項は満たすことができるとして、 ISO14001の要求事項を探すことは難しいと予想しています。 当社のように著しい環境影響を与える可能性が低い場合、 ISO14001のインプット情報やレビュー、アウトプット情報とはなんでしょうか。
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> 一つのマネジメントシステムにおけるISO9001と14001両者のマネジ > メントレビューは実務からどのように抽出していますか。 「実務から抽出する」というよりは、実務そのものがインプットでありアウトプットです。わざわざ抽出する必要など、どこにもありません。 まず、マネジメントレビューとは何でしょうか? 「マネジメントレビュー」という名の会議をすることでしょうか。年に1回、あるいは半年に1回、これをやっておけば規格に適合しているといえるのでしょうか。 天動説では正解でも、地動説では不正解です。そんなものをやっていようがやっていまいが、何の意味もありません。 マネジメントレビューとは、経営者による見直しのことですから、会議体とは限りません。常に変化する社会や市場、自社の業務実態、これらを経営者は常にウォッチし、見聞きした情報を元に考え、最適解を得るための指示を下します。この一連の「行為」が全てマネジメントレビューなのです。半年に1回どころか、毎日がマネジメントレビューの連続です。 そしてそこには、品質マネジメントシステムも環境マネジメントシステムも、そんな区別はありません。経営システム(経営の仕組み)があるだけです。 社員からの報告を元に、経営者が製品不良や顧客クレームに、あるいは環境事故に、気を配り、しかるべき手を打つだけの話です。 さて、ここで疑問をお持ちになると思います。 経営者のいわば日常全てがマネジメントレビューなら、その記録はいったいどうやって維持するのか? 経営者の発言を全て録音するのか? もちろん、そんなことができるはずはないですし、その必要もありません。 ISO9001の5.6には「マネジメントレビューの結果の記録は,維持しなければならない」とあります。 よく読んでください。「結果の記録」です。 では「マネジメントレビューの結果の記録」とは何か。これは、経営者が話したこと、社員に指示したことではなく、これらの結果のことです。 経営者から指示命令を受けた社員は、しかるべきアクションをとり、その結果を報告するでしょう。たいていの場合、報告書かメールといった形をとって行われます。仮に口頭報告だったとしても、アクションをとった結果は何らかの形となって残っています。(残っていないのなら、指示命令に従ったとはいえません) つまり、わざわざマネジメントレビューという名の会議を開き、審査員しか見ないような議事録を残す必要などないのです。 ちなみに、ISO14001の4.6では「マネジメントレビューの記録は,保持されること。」となっていますが、ISO9001と意図は同じことであり「結果の記録」が大事です。 ここまで説明すれば、「ISO9001と14001の要求事項(インプット情報とアウトプット情報)を探す」など無意味であることがお分かりいただけたでしょう。 これは、組織側がわざわざ探して審査員に差し出さなくても、審査員が自ら探すべきものです。(そのために金を払っているのですから、当然です) 例えば「d) 目的及び目標が達成されている程度」なら、経営者が、事業計画の進捗度合い、あるいは達成度合いをどのように捉え、遅れや停滞があるならどのように手を打ち、それはどのように結果を変えたのかを見てもらえばいいのです。 これらは、全て経営資料に載っていることです。 > 当社のように著しい環境影響を与える可能性が低い場合、ISO14001の > インプット情報やレビュー、アウトプット情報とはなんでしょうか。 著しい環境影響を与える可能性が低いというよりは、「ない」のでは? ないのなら、経営者が経営的ジャッジを下して指示命令することもないので、存在しないものを審査で見てもらうことは物理的にできません。 そして、4.6項のa)からh)のどこを見ても「著しい環境影響を与える可能性」というインプット事項はありません。 ISO規格は、実務が正常に正しく回っていることを測るスケール(物差し)だと、最初に申し上げたことを思い出してください。
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