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ぶらっくたいがぁさんに質問です。 ぶらっくたいがぁさんの会社では、ISOの認証取得にかかる費用に対し、 認証取得することで得られる「儲け」のほうが多いですか。前回と質問事項が変わってしまい申し訳ありません。 しかしながら前回と質問の本質は変わっていません。 私が知恵袋にてぶらっくたいがぁさんに回答を求めるに至った根本部分であり、 優先度が高いため今回の質問をさせていただきます。 前回の質問事項はまた別質問を立てますのでよろしければご回答よろしくお願いいたします。 では本題に入ります。 ■経営方針は対費用効果 私の会社では4月から経営方針が変わり、 「対費用効果」を基準とした決裁となりました。 具体的には業務内容に対し、 社内工数を含むその業務にかかるすべての費用 < それによって出てきた成果物による利益 という説明ができなければ経営者の決裁は下りず、その業務ができません。 上記方式は他の会社では当たり前なのかもしれませんが、 これまで私の会社では具体的なお金の計算よりも、 長年の経験と勘で、儲かるかどうか、作業をするかどうかを決めていたようです。 ■経営方針を私の業務に当てはめる ISO認証取得をするためには、 ISOの認証取得にかかる費用 < 認証取得することで得られる「儲け」 である必要があります。 ■左辺:ISOの認証取得にかかる費用 現状、ISOの認証取得にかかる費用は、社内の人件費がかさみ、 数千万かかることがわかっています。 (私はこの費用を一桁減らし数百万にしたいと考え、前回の質問に至りました。) ■右辺:認証取得することで得られる「儲け」 今回の質問は先の式の右辺である「儲け」についてです。 この金額がわかっていません。 事実、ISO9001も14001も、顧客に要求されています。 新規顧客はもちろん、既存の顧客も年一回の質問事項に、 ISO認証取得の有無を入れています。 しかしこの事実について、私とその他でISO認証取得における意見が分かれています。 ■各々ISO認証取得のとらえ方 ・私(担当者)の考え→ISO認証取得は顧客要求事項なので、やめることにリスクが生じる。 会社として取得することは「必要最低限」である。 ・ISO管理責任者の考え→ISOは顧客要求事項であるが、取得しなくてもすでに顧客が離れたり、 契約がすぐに取りやめになることはないはず、「優先度の低い」ものである。 もし顧客が離れるようであれば、「再認証すればいいこと」である。 ・顧客に現場で要求されている営業の考え→ISOは顧客要求事項であるが、取得しなくてもすでに顧客が離れたり、 契約がすぐに取りやめになることはないはず。「優先度はわからない」。 一番重要なのは経営者の見解ですが、 私はISO管理責任者を通してしか話をきくことができません。 その話によれば、 「ISO認証取得は、対費用効果が明確でない」ということでした。 ■ISO認証がない場合、会社にかかる負担 ISO認証がない場合、各顧客ごとに外部監査が実施されます。 ISO認証があっても顧客によっては外部監査が実施されるそうですが、 認証取得しているとある程度免罪符になるようです。 この顧客ごとの外部監査費用が、ISO認証取得よりかかると言えば承認が下りそうですが その資料はISO管理責任者によってすでに作成され経営者に伝えられたとのことです。 ■認証取得の経営者承認が下りるために 「儲け」=「ISO認証が決め手となり顧客との契約が成立しもたらされる利益」 であれば単純明快でISOは必要不可欠ですが、 ISO認証がないからと言って、 顧客が契約を打ち切るわけではない説がある以上、この式は成り立ちません。 そのため、私は、少なくともかける必要のない費用を削減し、 経営者に対費用効果に見合うかどうかを判断してもらうしかないと考えています。 ■困っていること ・顧客がISO認証を求めていることはみんなが知っています。 しかし会社はISO認証を20年間維持取得してきているため、 私を含め、誰もISO認証がなかったときのリスクがわからないため意見が分かれる状態です。 ・経営者が忙しく、アポイントメント自体を取ることが難しいため、 ISO認証取得にかかる費用がいくらなら、対費用効果があると認められるのかが確認できません。 ・そもそも効果額(「儲け」)が、いくらなのか算出の基準がつかめていません。 おそらく承認が下りない一番の原因は、 費用が数千万かかることが確定しているのに、 ISO認証効果額が、肝心の認証を管轄する私の部署であいまいなため、 経営者も判断できかねる状態なのだと思われます。 ぶらっくたいがぁさんの会社ではISO認証取得をすることで「儲け」のほうが多いと思われますが、 どういった基準で「儲け」を決めてらっしゃるのか、 ISO認証がない場合、例えば契約打ち切りなど会社にとってどんな損失があるのか 教えていただける範囲で結構ですのでご教示いただきたく存じます。

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回答(1件)

  • ベストアンサー

    ISO認証の維持は、言わば税金のようなもので、金が出て行くだけのものです。プラスに作用することはあまりありません。また、前回お答えしたように、クレームが減るわけでも顧客満足度が上がって受注が増えるわけでもありません。(税金との違いは、認証登録を辞めるという選択肢があるだけ) そこで、「節税」のように、その出費をいかに抑えるかがポイントになります。 大きくは2つあります。 まずは直接費(審査料金)を下げることで、次の2つの方法があります。 1)今よりも安い認証機関に登録を移転する。 2)ISO9001とISO14001の両方を、認証取得しているのなら、同時に審査を受ける。または、工場単位で取得しているのなら一つに集約する。 1)をするためには、その選択が重要になります。目先の安さだけで選ぶと、今よりもっと天動説に凝り固まった認証機関を選んでしまう危険があります。 2)両規格を別々の認証機関から認証を受けている会社がありますが、これはムダです。認証機関は統一するべきです。また、両規格の審査を同時期に受ければ、個別に受ける場合と比べて3割前後安くなります。 次に間接費ですが、これは審査に関わる人件費です。 前回語った通り、ISO審査を受けるためだけに存在する文書・記録を全廃することです。このムダの排除が最も大きいでしょう。 それと、審査の準備を一切しないことです。 審査の前になると、記録の未記入や記入漏れ、文書の差し替え忘れや配付ミスなどがないかを巡って、右往左往すると思います。また、関係者を集めて「審査を無事に乗り切るための打ち合わせ」までする場合もあるでしょう。 これらを一切しないで審査に望むのです。そして、ありのままを見てもらい、素直に指摘を受けます。 地動説では、審査員から指摘される事項は実務に直結することだけ、例えば放置しておけば品質トラブルを引き起こすような業務上の欠陥を指摘されるだけなので、指摘はむしろ歓迎すべき事です。 最後に、ISO認証の価値の計り方について回答します。 まず、「ISO認証がなかったときのリスク」についてですが、ISO認証を取得していないことをもって取引をしないことは、独禁法違反になります。仕入れ先や外注業者に認証取得を依頼することはできますが、強制することはできません。 もし認証を返上したとして、それだけを理由に取引を打ち切るお客があったとすれば、もともとそのお客は従来の取引に満足していなかった。つまり、製品の品質、価格、納期に不満足だった(認証返上はきっかけだった)だけのことで、反省しなければなりません。 また、認証取得していることと高品質であることとはまったく別の話で、取得しているのに不良が続出する会社もあれば、非取得でも高品質の製品を安定して供給する会社もあります。こうした事実は、大会社(の購買)であればわかっていることです。 ISO認証を取得しているメリットは、お客からの監査を受ける頻度・回数が少なくて済むぐらいです。 例えば過去1年間遡って、お客からの品質保証体制に関する調査依頼が何件あって、そこからISO9001認証を取得していなかった場合に直接調査に来たであろう件数はどれだけあったかを調べてみてください。それらの件数から、(直接調査を受けずに済んだことによって浮いた)人件費が計算できるはずです。 あなたが自力で調べるのが困難であれば、内部監査を実施して調べさせるといいでしょう。そのための内部監査です。

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