>講師~教授になるのは大変ですか? 教育活動をして、研究活動をして業績を出して、職位をあげていく (出世していく) のはたいへんです。 助教 → (講師) → 准教授 → 教授と職位をあげていくのがたいへんなのは事実ですが、現在「大学教員」を目指す20代後半~30代前半の人にとってはそれと同じくらいか、あるいはそれ以上にたいへんなのは、「まず助教になること」です。 博士号をとったあと、ほとんどの人が博士研究員 (俗に「ポスドク」と呼ばれています) としてどこかの大学か研究所に雇用されて、そこで働きながら助教になれるチャンスを窺います。 大学院生で、博士号をとる翌年度 (翌月) に助教になれるという人は、日本全国を探してもほとんどいません。 その人が天才でも、秀才でも、研究業績が山のようにあっても、助教というポストが空席でなければ、その人が助教の地位を得ることはできませんから。運にも左右されます。 ちょうど博士号を得る頃に、自分の在籍する研究室とか、教授の知人の教授の研究室などで助教のポストが空席になる予定があることがわかり、博士号を得た翌年度から助教に採用してもらえたとしたら、それは【宝くじで数百万円当たる】くらいの幸運が、そのときに回って来ていた、と考えてもよいと思います。 学部によって (そして学部の延長線上にある大学院によって、研究分野によって) 異なるとは思いますが、 大ざっぱに言えば、2000年~現在では、『大学教員を目指して博士号をとった人が、本当に大学教員になれる確率は5%くらい』じゃないかな? と、思っています。 >教員免許がなければなれませんか? 教員免許は不要ですが、博士号は必要です。博士号が、教員免許の代わりみたいなものです。 文系の場合は、20年前、30年前は博士号をもたない教授や助教授 (現在の准教授) はちっとも珍しくありませんでした。 2013年現在でも、文系ならば、博士号をもっていない教授もまだおられるはずです。 しかし、それは文系の大学教員が実力不足だったからではなく、文系で博士号をとるのがとても難しかったからです。もちろん理系で博士号をとるのが簡単だったわけではありませんが。 現在は、それが緩和されて、博士号を取りやすくなりました。ですので、大学教員になるには博士号をもっていることが求められる = 博士号が教員免許の代わりの役目を果たす、という状況です。 しかし、何事にも例外はありますから、博士号をもたずに大学教員になれる人もいます。 タレントや、オリンピック選手、野球選手などを迎え入れる場合や、有名な弁護士、有名な裁判官などを迎える場合などがあります。 そして最近では、薬学部に『実務教育教員 (実務家教員)』といって、学生さんが病院実習や薬局実習をするときに『病院や薬局との橋渡し係』をする大学教員として、病院薬剤師さんや薬局薬剤師さんを迎え入れたりします。 この薬剤師さんたちは、博士号をもっていませんが、病院や薬局で勤続30年とかのベテランです。
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