実は個別のブラック企業を責めてもしょうがないんですよ。 ブラック企業の多い業界は決まっています。 飲食、アパレル、公共事業の下請けや大企業の下請けなど。 競争が厳しく、経費のかさむ業界です。 逆に公共駐車場、公園、観光地などを独占的に委託されている会社は小さくても絶対にブラックになりません。 農協、農業などものんびりやってますよね。 電力会社やガス会社なども長年独占してきて競争がなく、資金潤沢で社員数が多くのんびり高給です。 ブラック化は経営者が原因ではなく、業界が原因なんですよ。 ワタミやユニクロの社長のような人が地方の道の駅を経営してもブラックになりません。 例えば、ファーストフードがブラック化する流れはこうです。 日本の経費の高さ。 電気、土地、交通費、法人税、原料となる農作物など、海外に比べて格段に高いです。 にもかかわらずハンバーガーの値段は同じ。 そこで、徹底した人件費の抑制と3倍、4倍の密度の濃い労働で利益を出さないと店が維持できません。 実はブラック企の鬼経営者は、徹底したコストダウンと良く働く社員の確保という点で優秀な人です。 逆にそこまでやらないと成り立ちません。 ブラック経営者が豪邸に住んでいるのも腹立たしいかもしれませんが、海外の経営者もトップはそんなもんです。 鬼経営も、もとはイチ店長だったかもしれませんが、過酷な競争と高い経費の中で利益を上げるうちに、ブラック経営者へと育っていったのです。 日本の厳しい民間競争で勝ちあがったという点では才能あり、間違っている訳ではありません。 直接、彼らの努力を見てきた人なら、彼らの良い面に魅かれている人がいるのもわかります。 しかし、過酷な競争で行き過ぎてうつ病や過労死がでるまでいくのはやりすぎです。 根本の問題は、日本の行政がお殿様状態で、公共事業に関係する経費が異常に高い事、また、献金などで得た既得権者が業界を独占して社会負担を増大させている点です(農家、医師) ブラック改善には、電気ガス交通費の値下げ、法人税や社会保障費の抑制は、公務員の人件費削減や天下り企業の贅沢を改善しなくてはいけません。 当然、政府はそれをやりたがりません。 誰かが楽するから、どこかがキツクなっているのです。 政府は分かっているのです。 公務員や既得権者のツケが過酷な民間負担となり、ブラック企業を生み出しているのです。 当然、大企業でも下請けになればなるほどブラック化が加速します。 また、日本人の忍耐力がありすぎて、クレームを言わないのもまずいです。 向上心が仇になり過労死などを生み出しています。 今の状態でブラック企業がなくなるという事は、都心ではコンビニやファーストフード、安いスーパーなども消えてしまします。 ブラックがブラックにならざるを得ない環境を変えないといつまでも切がないです。
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