解決済み
東京交通労働組合は、現在の東京都交通局の労働組合の前身であり、現在の公営交通の全国組織である日本都市交通組合の設立の中心的役割を果たした労働組合です。 日本都市交通組合の結成は昭和4年、東京交通労組の結成年次は不明ですが、明治44年に初の争議行為(ストライキ)を行ったことが確認されているので、100年以上前という事はハッキリしています。 なぜ不明なのかというと、現在でも公営企業の争議行為(団体行動権)は非合法ですが、当時は労組の結成も非合法だったからです。 労組が認められたのは、法的には言えば日本弱体化政策の一環によって強行に押し付けられた占領憲法(正式名称・日本国憲法、愛称・翻訳憲法、通称・マッカーサー憲法など)が正式に発効した後ですが、実質的には大東亜戦争が終結し、米軍が進駐した頃です。 東京交通労組は、大小合わせて30回以上の争議行為を行っています。1日8時間労働の実現といった現在では常識となっているような施策を実現したり、賃下げを回避したりと言った成果を残していますが、所詮団結権も団体交渉権も非合法の時代です。犯罪行為が取り締まられるのは今も昔も変わりありません。 かつての一揆で、一部の要求の実現の代わりに、首謀者が捕えらたように、この時も多数の逮捕者、有罪確定者を出しています。 江戸時代の一揆では、団結の連判状で首謀者を曖昧にするために、寄せ書きのような「唐傘連判状」が有ったように、首謀者は重い刑罰を科されていたような時代です。 とは言え、江戸時代のように、首謀者が磔獄門などと言うことは無く、地下に潜った活動は続けられましたが、盧溝橋事件を契機として支那事変の起きた昭和12年以降、取り締まりが苛烈になり、事実上の活動休止に追い込まれています。 非合法時代の事ゆえ、資料も少なく、そのわずかな資料さえも大東亜戦争で散逸・滅失し、当時の事を知る人の逝去もあって詳しい事はあまり伝わっていません。小生が書いたことも年次などの細かい点で相違が有るかもしれませんが、その点については何卒ご容赦いただきたく存じます。
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