臨床心理士は国家資格になりません。 臨床心理士関連の団体は3つ(臨床心理士のための団体,臨床心理士資格の認定団体,臨床心理士養成大学院に関する団体)あるのですが,そのうち2団体ならびに一部の支部団体が独自に“臨床心理士を国家資格に”と叫んでいるにすぎません。 心理職の国家資格化は主に3団体で協議が進んでいますが,団体の総意は“名称独占であり,新しい基準で認定される心理専門職資格の作成”です。 言ってしまえば,新しく“心理師”という国家資格を作ろうという方向にあるということです。 ちなみに,現在は協議が進められている段階というだけなので,いつ国家資格化されるかは不明です。 不明ですが, ①心理学部卒であり,心理臨床に関わる科目を大学院で修了した者 ②心理学部卒であり,数年心理臨床の現場で働いている者 が受験対象になることは,概ね合意のようです。
gennei111さんのご指摘の通りと思います。臨床心理士をしています。 臨床心理士を国家資格にするということと、心理職の国家資格にするということは、似ているようでまったく別のことだと思ってください。一民間資格を国家資格にするなど、そんな超法規的措置はあり得ません。 臨床心理士の内部団体で、現在の国家資格案に反対というか、臨床心理士をそのまま国家資格にしたいと考えている団体があることも、これもgennei111さんのご指摘の通りです。場外乱闘に属するようなことも、いまだにやっていやがります。まあ場外乱闘というより、その二団体の勝手な自爆ですが。 現在のところの流れですが、臨床心理士に限らず、新国家資格「心理師(仮称)」を作ろうという流れになっています。あなたがみた新聞は、昨年末に出た、この資格を作ろういう超党派の議連の成立を目指して議員活動が始まった、とかの話だと思います。 そして最近の結構大きな動きとしては、心理職の国家資格化を目指す院内集会が衆議院でなされました。今のところ最も新しいニュースでしょう。 http://www.jsccp.jp/info/infonews/detail?no=165 ただしこれは、心理職の国家資格を作りたいね、そうだね、超党派で議員立法できるといいね、ということを確認した段階であって、別に議連が出来ているわけではありません。全部いまからの話です。合意するかどうかもわかりませんし、ご存じの通り消費税でもめていて、国会も解散するかもしれません。 次の段階で立法が成立したとします。ですが、法律ができたとしても、具体的に教育カリキュラムや業務の内容について、個々の領域で議論しなければなりません。 例えば、個人的には解剖学や生理学くらいは普通に知っておくべきだと思うくらいですが、それだけでなく医学のカリキュラムを入れなければならないという主張は、心理職の国家資格化を支持している医療職種の団体からもたびたび出ている話ですので、心理学関連の授業編成のみですむことはないでしょう。 この点については利点もあります。臨床心理士の養成カリキュラムが、例えば精神医学関連の授業数でいうと、看護師の養成時間のたった半分であり、しかも看護師は絶対に取らなければいけないのに対して、臨床心理士は選択だ、という意味のわからない状態の解消にもつながります。個人的には、どんどん勉強をしなければならないようにしてもらいたいと思います。 そしてこのような作業は、1年や2年でできるようなことではありません。受験資格の仮の案となっている、大卒後数年の臨床経験というのも、数年とは何年を指すのかすらわかりません。 いつから、という質問に答えるとしたら、「当分ない」という答えになるでしょうし、じゃあいつ頃になりそうかと問われれば、「目処はたっていない」という答えにもなるでしょう。まあさらに言わせてもらえば、「資格をあてにしなければ仕事をとれない人間には務まらない」とも言えると思います。どんどん勉強する人間はのびる。大学院に行っているのに研究もしない、学会にも行かない、勉強もしない、なんて意味のわからない人間はのびない。当たり前のことです。 国家資格に関するお知らせや提言については、日本臨床心理士会のページにまとめられていますので、ご覧いただければよろしいかと思います。 http://www.jsccp.jp/suggestion/license/ ご参考までに。
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