日本の新卒採用について。

Question

日本の新卒採用について。私はアメリカの大学を卒業して日本の企業に就職しました。今日本で働いています。人事部に配属になって5年たち、そろそろ前々から思っていた新卒採用制度の廃止を訴えたいと思いますがみなさんどう思いますか？私は留学して日本のいいところもたくさん知りました。しかし、教育制度と雇用制度に対してだけはどうしても納得いきません。これだけは、「これが日本の文化だから」だけではすまないように思うのですが。私が就職したころは今のように就職氷河期ではなく、就職活動すればまぁ職は得られるといった感じでしたが、今の子は正直かわいそう過ぎます。不景気による、就職率の低下は仕方ありませんが、採用方法がフェアではないような気がします。私はアメリカのようにインターンシップ制度(日本でよくある職業見学のようなものでなく)を設定し、無給で経験をつませ、良い人材は採用する、といった形をとりたいと思います。また、採用されなかった方でもがんばった人には推薦状を用意し、次のステップに生かせる形をとりたいと思っています。同じく人事部で働いてる方、また学生の方、どう思われますか？ご意見聞かせていただけたらうれしいです。

補足

日本の採用方法と言えば人物重視、これがアンフェア他なりません。人物をみるのは経験があるか、仕事ができるか、頑張ることがでるかを判断した後のことだと思います。そして私が一番おかしいと思うのは、就職活動を始めて在学中に内定がもらえず、学校を卒業してしまった場合は新卒という肩書きが消えること。卒業延長をするために籍を大学においたものは再び新卒として活動、卒業したものは既卒扱い。意味がわかりません。

Answer 1

私も質問者さんと同じくアメリカの大学を卒業して日本の会社に就職しました。質問者さんの言ってること、すごくよくわかります。でもこの感覚は留学したことがある人、または今就職活動されている学生でかつ留学したことのある人でないと分からない感覚だと思います。日本もアメリカも正社員として入社するのは難しいことです。しかしアメリカには経験を積ませる機会を大学ないしは企業が与えていますよね。それがインターンシップだったりOPTだったり。さらにパートタイムやアルバイトでもそれがしっかりと経験として反映され、どうどうと履歴書に書くことができる。それと、私も人物重視はやっぱりおかしいと思いますよ。数分の面接で何が分かると言うのですかって私も思います。それが3～5回の面接でそれぞれ違う面接官にいい人物と思われないとだめなわけですから。私は米企業と日本企業と両方での面接経験がありますが、やり方と言うか、面接で求めているものが違うと感じました。私の会社でもグローバル化とうるさく言っていますが、二言目には｢これが日本の文化、日本のやり方｣というような現状では日本の企業は成長しないと思いますよ。

Answer 2

人事担当者です。

質問者様の意見、いいと思いますよ。
ただ具体的に今の日本の雇用制度のどこが課題なのかが分かりません。もちろん課題があることは事実でしょうが、質問者様がどこに課題を感じているのか、みえないのです。採用方法がフェアではない？

＜補足＞
なぜ人物をみるのが先ではいけないでしょうか？これがアンフェアなのですか？
「経験があるか、仕事ができるか、頑張ることがでるか」、というのも確かに尺度の一つです。
しかしどっちが先、どっちが後かは各企業が決めることではないでしょうか？
質問者様はそこが横並びに感じているのかもしれませんが、日本はそこまで封建的ではありません。
各企業の自主性に任されています。それを感じられないのは、「人物をみるのが先」ということに何らかの根拠があるのではないでしょうか？
「就職活動を始めて在学中に内定がもらえず、学校を卒業してしまった場合は新卒という肩書きが消えること。卒業延長をするために籍を大学においたものは再び新卒として活動、卒業したものは既卒扱い」
確かにその通りですね。ただこのことは、前もって新卒者全員が知っていることですよね。同じ条件下で、競争をしているわけです。これは、受験と同じ原理だと思うのですが…。ポイントは、新卒には手厚い研修が待っていて、帰属意識を醸成できますが、既卒は、中途と同じ土俵になるので、研修はなし、ということになります。しかし研修を受けなかったことも、半年もすれば本人の取り組み次第で、差は埋められると思います。

私が個人的に思うことは、各社もっと考えて採用を行う必要はあるが、新卒に同情する必要などなく、新卒は、この採用スキームの中で勝ち残るだけの力をつけて欲しい、ということです。そこには、既卒になったとしても、就職できる力も含みます。