解決済み
質問の中にあまり詳細がございませんのである程度貴方の事につきまして推測で書かせて頂きますが、これまで税理士試験を専業で受験して5科目合格(いわゆる官報合格)された方という前提で回答させて頂きます。 上記の状態ですと貴方はあくまで「税理士試験の(官報)合格者」であって、「税理士」ではございません(これは「税理士法第3条」により規定されております。)。 なぜなら「税理士試験の(官報)合格者」が「税理士」を名乗るには合格に加えて「2年以上の実務経験」という実務要件が必要となります(「実務経験」がどこまで範囲に含まれるかはググってみたりして下さい^ ^;) 故に、現状ですといずれにしても税理士試験合格後即開業は基本的には無理です(合格前に「2年以上の実務経験」を積んでいれば別ですが)。 まぁ、法律的な事はさておいても、実務経験は積んだ方が宜しいかと思われます。 以前、税理士講座の財務諸表論の先生(講師は兼業で実際に実務をされている税理士の先生)がおっしゃっていたのですが、「実務を経験すると「試験の方がよっぽど楽だ」と思える」とおっしゃってました。 理由は、税理士試験は解答用紙(実務で言えば申告書)を作るにあたって最初から資料が問題用紙として与えられておりますが、実務ではその申告書作成のための資料を自分で集めてきて処理しなければならず、ここが一番苦労する所だという趣旨でございました(どうしても顧客は中小零細企業が中心となる事が多く、そういった所の経理は時に杜撰だったりするので、記載漏れや書類紛失なども珍しくないそうです。)。 そして試験は2時間で終わって後は合否を心配するだけですが、実務では申告期限までに申告書を作成・提出して初めて対価としての仕事となりうる(逆に申し上げれば期限までに申告が間に合わないなんていうのは言語道断で、申告書が間違っていれば追徴課税や重加算税が発生し、顧客からの訴訟問題にもなりうる)という点でも実務にはかなりの重責感が伴います。 また、相続税の案件などは数字だけの問題だけでなく、時と場合によってはドロドロとした人間関係の中に足を踏み入れなければならず、ただの事務作業だけでは済まない場合も多々あるようで、この様な案件は経験が物を言ったりします。 現実問題として現在は税理士業も過当競争の時代に入っております。その中で実務の経験の無い方に税務申告を任せようという新規顧客がいらっしゃるとは思えません。実際、独立開業も税理士事務所勤務から、その勤務先の顧客を数件暖簾分けしてもらっての開業というパターンが多いのではと存じます。そしてその後新規顧客を開拓できるかどうかは貴方の腕次第という事になるかと存じます(ちなみに前述の税理士の先生は、銀行等に申告書類を提出する必要がある場合に、法人税法等での絶対的に必要でない別表などまでも細かく記載・添付する事で信頼を得てその銀行から税理士の必要な顧客の紹介を受けていたりしていたそうです。)。 長々と書いてしまいましたが、それらの事が出来るようになるにはやはり税理士事務所での実務経験は必須ではないかと個人的には感じます。とにかく「試験と実務は全くの別物」と捉えていた方が宜しいかと存じます。 多少なりとも参考になりましたら幸いにございます。
資格はあっても実務経験がなければお客様はよって来ないですよ。TKCという税理士会がありますので確認してみてはどうですか。
< 質問に関する求人 >
税理士(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る