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世間に「今の司法試験は簡単だ」という認識があるのは何故ですか。実際は昔より難しいんですよね?

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知恵袋ユーザーさん

回答(2件)

  • ベストアンサー

    単純にうわべだけの合格率や合格人数を見ただけで 比較する人が多いからです。 確かに昭和30年代の旧試験は 合格者が500人の3桁時代もありました。 しかし平成になってからは旧試験も 4桁になり1500人前後になったりしています。 とすると、新試験も1009人のときもありますので 逆転現象が生じていますね。 よって人数から判断すると 「旧司法試験の方が簡単だった」とも言えます。 それに合格者が少ないから難しいという論理でいくと 「旧司法試験より予備試験の方が難しい」 しかも15倍近くも難しいということになってしまいますよね。 ですが 「旧司法試験は予備試験より超簡単だ」なんて誰も思っていません。 ですから形式的に表面上だけをみて合格率や人数だけで判断するのではなく、 受験資格を得るまでの難しさ、問題の質、優遇制度の有無、 科目数や試験範囲の広さ、問題形式、問題文の量、 試験日程の厳しさ、採点方法(足切りの有無)、 受験者の質(中卒もいるか院卒のみか)、合格率計算方法の相違、 受験までに要する年数、受験回数の制限など、 諸般の事情を考慮し、総合的・実質的に検討してく必要があります。 実質をみると 旧試験は受験3年以内の人に特別枠を設けたりもしてたので 受験年数が浅い人が優遇され、「ろくな答案を書いてない」と批判がありました。 新試験ではそのような不平等な制度はありません。 また旧試験では問題文がたったの4文字の説明問題で 事前の準備で丸暗記で解ける問題もありました。 論証をパターン化して覚えるのです。 しかし現在では一科目の問題文が18ページに及んだりします。 とにかく複雑難解な事例問題になっていますので どれだけ応用力があるかが問われる現場思考型になっています。 覚えた判例や論証を吐き出すだけでは合格できなくなっています。 この様に今では事前の準備で対応できる問題は一切なく 事案を分析して構成を考えるだけでも一時間かかったりする試験です。 問題文は全部で100ページに及んだりします。 おそらく昔の方が難しいと言う方は 実際に模試などで今の問題を解いたことがない方だと思います。 さらに 今では従来司法試験合格後に研修時代に学んでいたことも 試験範囲に含まれています(そのため研修期間が一年短縮されました) 択一も範囲が3科目から7科目に増え、論文も2科目増えて8科目になりました。 採点方法も 択一も論文も総合点ではなく、新たに科目毎の足切りができました。 よって一科目でもコケると他が全て満点でも合格できません。 択一では1問実質2分かかってはだめだと言われます。 これを5時間半もです。旧試験は3時間半でした。 旧試験の択一とどちらが大変かは 実際に5時間半で解いたことがあればすぐに分かりますからね。 特に会社法や行政法は大変です。 さらに旧試験では全試験日程が3回に別れており それぞれ5月、7月、10月におこなわれました。 一方 新試験では全ての試験を5月の5日間でしてしまいます。 ですから以前の様に、 まずは択一の準備をして択一が終わったら論文のみの勉強をして という方法がとれず、5月までに全ての勉強を終える必要があります。 旧試験では5月までは3科目のみ勉強し、 残り2ヶ月で残りの3科目を始めて合格する人もかなりいました。 しかし現在では8科目全てを、しかも択一と論文全部含めて 5月までに準備を完了しておかなければなりません。 実際に全5日間の模試を受けてみて 5日間のタイムスケジュールをどういう戦略で攻略していくべきかなどを 実際に体験してみたらその難しさがよく分かると思います。 この厳しい5日間の最終日の択一がどれだけ大変かは やはりやってみないと分からないでしょうね。 さらに受験資格を得る困難さを比較すると比べものになりません。 詳しくは他の回答を見て頂くとして省略しますが 旧試験は中卒で、しかも何度も受験可能でした。 しかし新試験は大卒でも受けられず法科大学院の卒業が必要です。 しかも年々卒業要件が厳しくなっており 現在では上位校でも卒業率1割、1年から2年への進級率がわずか2割台 となる場合もあります。よって受験資格を得られずに自殺する人もおります。 こんなに苦労して受験資格を得ても、新試験はたったの3回しか受験できません。 ですからかなり自信がないと受け控えする人が多く 受験するのはかなりの実力者ゆえ新旧受験者の質が全く違うので 合格率による比較は全くあてになりません。 たった三回しかできないそのプレッシャーがどれだけ大変かは 実際に経験しないと分からないでしょうね。 ちなみに 旧司法試験委員をされていた方は 「今の司法試験の制限時間内に論文を仕上げるのは普通に考えると不可能だ。 合格者は本当に尊敬する」と仰っていました。 地検トップの検事正も 「今の受験生は気の毒だ。あんなに大変な試験を受けているんだから」 と仰っていました。 さらに現在、司法試験を受験されている方も 「旧司の時に受かっていれば良かった」と言っています。

  • 昔は500人しか合格しなかった試験が2000人も合格する時代です。司法試験は簡単になった証拠でしょう。 しかも500人の中身は東大、中大が3桁合格で一流どころ(旧帝大・早慶)の大学が2桁では他の大学は数人でした。

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