「火災調査官」という仕事はありません。 消防の業務の一環として,火災調査があります。 (消防法第三十一条 消防長又は消防署長は,消火活動をなすとともに火災の原因並びに火災及び消火のために受けた損害の調査に着手しなければならない。) その業務を行う者が「火災原因調査員」又は「火災原因調査担当者」と呼ばれます。 消防本部によりますが,調査業務を専門として配置しているところと,消防隊が調査業務を担当するところとがあります。 専門の職員であっても消防の業務として行う以上,消防職員として行いますので,消防官となり,消防学校に入ってから,その後の専門分野として選択していくことになります。 消防の業務ではありませんが,損害保険会社にも火災保険の損害算定を行う仕事があります。 ただ,この業務は「火災の原因の調査を行う」のではなく「火災によって生じた損害の算定を行う」のが仕事です。(その中で,場合によっては過失割合を判断するために原因の調査に関与することもあるかもしれませんが…) 火災原因の調査は消防隊員としてある程度,現場経験を積まないと難しいかも知れません。 火災というのは生き物です。その現場の建物の状況,気象条件,消防隊の活動状況等,いろいろな条件によって,被害(=損害)の拡大状況が変化していきます。時には消防隊の放水が炎を追い立てるということもあるのです。 消防では「同じ火災は二度と無い」と良く言います。それだけ,現場の状況は複雑なのです。 火災の原因調査には損害調査も含まれますので,こういう現場での経験が全くないと,調査業務は難しいんじゃないかなと思いますよ。
なるほど:2
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