解決済み
地方で社労士開業できるか?現在、都内でIT関係の仕事をしています。でも、親の体調があまり思わしくなく、そろそろ帰郷して親の近くにいようか悩んでいます。帰郷とはいっても関東ですが、田舎です。当然IT企業もあまりないし、あったとしても都内出向ってパターンです。(それなら、現在の会社に残った方がずっと良いです。) 会社が倒産とかした場合に備えて社労士の資格を取ったのですが、ここに来て地方で社労士で食っていけるのか、不安になってきました(しかも実務経験ありませんし)。社労士になれば、お客さんは中小企業の社長さんです。こういった方々に、ITに関する相談を受けたりして(ネットワークに関する相談とか)、そこから社労士の仕事がもらえるかとか、考えているんですがどうなんでしょうか。 持ってる資格は、社労士の他に簿記2級+ネットワークスペシャリスト+上級シスアドで、ネットワークには強いです。 よろしくお願いします。
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私は、元社会保険労務士会会員で、昨年まで5年間在籍していた者です。 結論から言えば、社会保険や労務部門で、実務経験がゼロ又は2年以下と浅いならば、 社会保険労務士の業界に入らないことをお薦めします。 未経験で独立開業しても、顧問開拓は期待できなく、良くて労働保険年度更新受付みたいな短期・臨時の行政協力、 又は社労士試験の試験監督、市役所の1日だけの相談員など臨時・短期の単発仕事収入で年収何十万円が関の山です。 地元社会保険労務士会http://www.sr-kumamoto.or.jp/ を例にとれば、そんな人口の多い県ではないのに、 会員数は、平成23年現在350名~360名位と多く毎年激増しています。 平成22年度は、入会30名、退会17名です。過去5年間に、退会者数が80名~90名と推定されます。 つまり、入会者の2人に1人、全体会員数に対し過去5年間に4~5人に1人が、 社会保険労務士として生計を立てることを断念して、途中退会したことになります。 (中には、良くて社労士としての年収が数十万円、下手すると一つも仕事なく、業界を去った元会員も多いです。) それだけ社会保険労務士の現実は、生き残りが厳しい世界であります。 社労士は、試験合格後、原則実務経験が2年以上であることが、会員登録の条件ですが、 実務未経験でも、全国社会保険労務士会連合会の主催する 「事務指定講習(中身は、レポート3回提出と4日間の講義のみ)」7万円で、 実務経験が2年以上の代替とみなされ、会員登録することができます。 (具体的な実務に向けた職業訓練すらなく、つまり本物の実務経験積ませることなく) 「持ってる資格は、社労士の他に簿記2級+ネットワークスペシャリスト+上級シスアド」 いずれも、ペーパーテストだけで、実務に向けた職業訓練すらない資格・検定ですね。 就職・転職活動に、約50回も官公庁や会社に、履歴書送って、 その過半数は書類審査だけで返送され、結局就職・転職、全部失敗しました。 約5年間開業社会保険労務士として、顧問開拓に努力しましたが、 結局顧問先ゼロ、つまり本物の実務経験ゼロの者に、本格的な労務や社会保険方面を任せてもらえるほど、 世の中は甘くありません。 全国の資格予備校や社会保険労務士会等、資格商法業者の宣伝によれば、 「開業社会保険労務士が顧問先になっている事業所の割合はまだ約30%と少なく、 残り約70%が未開拓なので、とても豊富に、顧問開拓への夢と希望の世界が広がっている。」 と、イカにも将来有望な資格のように説明してあります。 デモ裏を返せば、約70%の事業所から不要なことを、意味しているのです。 おそらく、開業社会保険労務士の誰でも、例えば「商店街の全部を営業しまくった。」 「市内全地域営業して歩き回った」ような経験があります。 新人会員はもちろん、たとえ10年、20年以上のベテランでも営業を続けています。 仮に、市内中心部の商店街を例にとると、仮に東西支部会員の3分の1が「商店街全部の店を営業した」 と推定すると、単純計算で既に80名~100名位が営業済みと仮定されます。 (実際はもっと多いカモ知れない。) つまり、その商店街の7割は、新人会員はもちろん、労務・年金実務経験が長く、人事賃金制度・セミナー講師など過去に実績があり、 営業経験豊富で人脈や社会的信頼など豊富なベテラン会員でさえ、顧問開拓に失敗したことを意味します。 なぜなら、労務や社会保険にて、わからないことがあれば、官公庁や専門サイトをネット検索すれば良く、 手続書類は、直接官公庁サイトからダウンロードすれば良く、相談事があれば、 官公庁サイトにメール送信すれば無料で出来ます。 そして、具体的に官公庁から事業所にアクションして頂きたい段階になって、 初めて直接官公庁に行けば良いので、社労士を顧問にする必要がないからです。 だから、もし新しく開業した会員が、営業しようと考えなら、まず近い場所に開業している、 ベテラン社労士会会員の顔を、思い浮かべましょう。 ベテランの先生方でさえ、顧問開拓に失敗した残り約70%の世界だから、ましてや、 実務経験なく、職業実習訓練すらなく事務指定講習だけで、会員登録しただけの者が、 顧問開拓のできるワケないですよね。 つまり、顧問開拓を成功させるには、既存のベテラン会員を含めた社会保険労務士 並みかそれ以下の能力では不可で、既存の会員の誰よりも優れた顧問開拓術が必要です。 それでも、将来の社会保険労務士としての、顧問開拓の夢を見ますか?
なるほど:1
ご質問の主旨からすると、社労士で開業は、事実上不可能だと考えた方が よろしいかと思います。 詳しくは、実際の御経験のある、お先にご回答された方のおっしゃる通り。 (このお方の回答は、素晴らしいと思います) 以前、零細企業を営んでいた際に、リタイヤ(定年退職)された方が商工会 の経営指導員に連れられて「この方は社労士です」と紹介され、要するに 会員企業への営業回りだったわけですが、結局、1つも契約が取れずに 廃業したそうです。その方は、会社員時代は社内の年金、保険等の事務を 一手に引き受けていたそうなので、未経験者ではありません。 さて、では実務的に強みのあるITならばどうか、という問題ですが、 特に地方の企業には、「コンピュータ(に関する導入費用は)は高い!」 という認識が強く、費用対効果が分かりづらかったり、インターネットの回線 工事程度だと回線業者がサービスとして提供しているので、あえて外の 別業者に発注しづらい環境だと思われます。 ご帰郷された地元にどれくらいの人脈やコネクションがあり、質問者様自身 にどれほどの営業能力があるのかが、独立して成功する鍵になるでしょう。 営業ですから、多少気の合わない顧客とも笑顔で接していかなければならず、 小口の取引も大切にしなければなりません。 資格があれば、仕事が向こうからやってくるという考えは、もはや幻想であり、 入口がITであれ、社会保険事務であれ、結局はその人への「信頼」が全て だと思います。 このカテゴリをたまに見ていると、「○○の資格を持っていれば仕事はあるか」 といった質問が多いのですが、そもそも、その考え方自体が間違いなんです。 その資格を見て「すごいね」と褒めてくれる人はいくらでもいます。 しかし、その資格を見て、お金を払ってあげるなんて馬鹿な経営者いないんです。 地元に帰られるならば、まずは地元企業にきちんと就職してから、様々な 団体の活動に積極的に参加して、顔を売り、半ばボランティア的な活動を通じて ご自身の実力を知らしめて、信頼を勝ち取ってから独立を検討された方が、 確実性は高いと思いますよ。
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