「消防車の救急出動は、目的外の使用で道路交通法違反の疑いがある」と、一部の公安委員会が言っているようですが、どの辺が違反…

Question

「消防車の救急出動は、目的外の使用で道路交通法違反の疑いがある」と、一部の公安委員会が言っているようですが、どの辺が違反なのでしょうか。道路交通法では、「消防機関その他の者が消防のための出動に使用する消防用自動車のうち…」とあります。この「消防のための出動」というところがひっかかるのでしょうか。しかし、「消防」とは、警防・救急・救助・予防をすべて包含して「消防」というのであって、決して「消防」は「火災の鎮圧」のみをいうのではありません。「救急」においても、消防の任務として法制化されているので明らかだと思います。
一部公安委員会の指摘により、ＰＡ連携出動（救急車と消防ポンプ車等が連携して救急活動をする）という、市民の救命に大切な役割を担っている制度が使えない自治体があるそうです。一市民として残念でなりません。なんとかならないのでしょうか。

Answer 1

確かに一部の県公安委員会で異論が出ています。
愛媛県・高知県等であり、事実、松山・高知両消防局はPA連携ができない状態です。
（その他に同様の県があるかもしれませんが、情報に接していません）

道路交通法39条（緊急自動車）の解釈に相違点があるようです。ここには明確に１項で「消防自動車」「救急自動車」を分離して規定しているからです。
（厳密に解釈すると消防・救急はそれぞれ別の目的で緊急自動車に指定されていることにはなりますが）

この細目を決めた同法施行令（政令）１３条でも消防車・救急車が同一項目に並ぶことはなく分けて規定されています。
この中で１項は消防車の規定で「消防のための特別な構造装備を有するもの」となっていますが１項の３で「その他消防が管理する車両で１項以外のもの」とあり、PA連携を認めた公安委員会はここを広義に解釈し認可しているのです。

現在、全国消防の6割で実施しているPA連携は、阪神淡路震災以後の９５年に神戸市消防が開始したことが嚆矢となっています。
東京消防庁でも最初は住民に違和感があり「救急車を呼んだのに赤い消防車が来た」と不評でしたが、今や広く受け入れられておりかつての感情は影をひそめ、出場回数は年々増加傾向にあります。
この事実を見ても東京都や兵庫県公安委員会を始め多くの公安委員会は認可しており、事実、警察庁は「予め法律が予定した行動ではないが、法律の範囲内であると理解している」との見解を出しています。
警察庁＝国家公安委員会の見解ですが、拘束力はなく許認可の権限は各都道府県公安委員が独自に判断するので一部に相違があるのでしょう。
今や消防の業務で赤色と白色を分けて考える時代ではありません、住民の安寧のために法律をミクロに見ず、マクロの目で見てほしいと思います、他の多くの公安委員会のように…。

Answer 2

ポンプ車＝火消しだと思っているのでしょう・・・・

PA連携以前に、救助事案にも、レスキュー車と共にポンプ車は出動していたり、油漏れや水防活動にも出動していた過去があるのに今更何を・・・って感じですが

消火活動しか認められないのなら、救助工作車やはしご車・指揮車もNGになってしまいますよ・・・
どの車両も「消防自動車」ですからね・・・

Answer 3

私もこのニュースを聞いてあきれました。
消防の任務って消防組織法第１条をみれば明らかに火災対応だけじゃないのがわかります。
ポンプ車に乗ってきた人員は救急・人命救助してはいけませんって言っているのと同じでしょ？
法改正ではなく、そんなことをいう公安委員会をかえるべきでは？
一点気になったのは、ポンプ車の緊急車両としての届け出の使用目的が｢火災の鎮圧｣のみになってたんでしょうかね？その一部地域って。
ポンプ車には簡単ではあるけど、救助や救急資機材なども積まれています。そして、前述のとおり、消防の任務は多種多様です。
せっかく人命救急のいい仕組みができてるのに。改善を強く要求します。
※警察庁は許される範囲としているみたいですが。

Answer 4

PA連携は妥当です。
公安委員会・警察の方が頭が古いのです。
人命尊重を考えれば、法律を改正してでも実施するべきでしょう。
救急車の方が圧倒的に台数は少ないのですから。
東日本大震災を考えれば、結論は明確です。