システムエンジニアいわゆるSEを目指して日々努力している高校一年生ですが、とっておくとよい資格や、勉強しなければならない…

Question

システムエンジニアいわゆるSEを目指して日々努力している高校一年生ですが、とっておくとよい資格や、勉強しなければならない事は何でしょうか。

また、最新鋭の機器を使う職業は歳をとると仕事効率が下がったり、新しい技術についていくことが厳しそうですが、老後は安心でしょうか？

Answer 1

私はＳＥのはしくれを十数年やっており、その経験を踏まえ思いをお答えします。

●勉強について
１．コンピュータ系に一番近いと思われる数学・理科系の科目だけでなく、英語も、国語にもチャレンジください。
大多数のプログラミング言語は英語表記です、英語が読めないとなかなか解読が難しいです。あと、最近では、日本のソフトハウスでも、仕事を海外に外注している事例も多々あるため、例え日本人であっても、言葉の違う外国人とつながりが出てくる可能性があります。
国語については、プログラム設計等で流れ図などを作る際、筋道建て（起承転結）を行うのに必要です。読解力などはあって損はありません。

２．コンピュータ（ＰＣで結構ですが）が好きで、興味を持っていることが大切です。（ＰＣ等をとおしてインターネットを見ながら、好奇心を高めるだけでも違うと思います）

３．人とのコミュニケーションの能力を持っていること。結局お客（人）のリクエストに答え、かつ、社内外の関係者と折衝・調整しながらシステム（＝プログラム）というものは作られます。人の話に耳を傾けられるようにするスキルは何よりも大切です。よって対人折衝能力を学生生活をとおして学んでください。これは、部活や生徒会などのクラス活動、ボランティアなどの課外活動等々何でもいいのですが、学生の間に多種多彩な方にふれあうことでこの分野はアップするのかと思います。

４．気力・体力・精神力。この業界には、納期に追われたり、システムのメンテナンスの都合上、夜間や休日にしかどうしてもテストが行えない等の理由で、やむなく超勤やイレギュラー労働を強いられることはなくはないです。納期に向けてはそういう日に追い込み対応することも多々あります。そういった体力は若い内に身につけて頂いても損はありません。
体育会の部活とか、大学向けの受験勉強で培われることなのかもしれません。（ただ、この業界に限らずお金を稼ぐと言うことは、どこであってもこのスキルは必要と思われ、大変かと思います）

●資格について
情報処理技術者試験という国家試験があります。一部の会社ではこの資格をノルマとしているところもありますので、早い時期に持っていても、やっていただいても損はないでしょう。とりかかりは入門資格のＩＴパスポートという試験で結構でしょう、ただ、高校生とのことですので、今後まだいつでもとるチャンスがあります、どちらかといえば今は高校の学業に専念されることをお勧めします。
http://www.jitec.jp/

●この業界の将来の仕事について
当初（若い間）は、確かにばりばりの機器を使ったりして、マシンを扱ったりプログラムを組んだり試験をしたりなんてことは十分あり得ることか思います。
ただ、ＳＥと言う仕事は、いつまでも機器ににらめっこという仕事ばかりでは決してなく、お客の要望を聞いて、どんなシステム・プログラムにするか検討し、場合によっては自分だけではできないので、会社の関係者（上司や、先輩後輩など）・場合によっては別の会社の人と協調し、力を結集して物を作り上げていくこと等が本来の仕事かとあります。
もちろん、年齢を経過しても技術の習得は欠かせない業種ですが、実務経験が増えてくると、これらの開発や設計プロジェクトを束ねるリーダになる人もいれば、ネットワークとかデータベース、あるいは一部の業務のプロフェッショナルになるとかいろいろ道に進まれることになります。

ちなみに、私はＳＥ業界歴十数年で、長年現場でSE職をしていましたが、ここ数年は、営業職に転勤をしています。（当初は営業は嫌いでしたが、今は慣れてそれなりにやってます。）、よくいわれるドアノック営業のようなものではなく、今までのＳＥや現場で得た知識を使って商品やシステムの提案をしたり、もちろん営業なので見積もりを提示してお客さんに買ってもらうなんてこともしています。
そんな人もいますので、若いうちにシステム経験されることで、そのスキルを活用し、経験年齢に見合った、他の仕事（業種）につけることも十分あります。

※ただ、老後の仕事が安心してある、という業界はＳＥに限らず、この時代どこを探しても皆無かと思います、あまり老後に楽ができると考えてしまうと、どの業界にも嫌われるかもしれませんので、このあたりは是非再考されたほうがいいかもしれません。

●最後に
自身が就職してみて確かにＳＥは大変なこともありますが、最新鋭の技術にふれ合える楽しさがあることは確かですので、引き続き興味をもっていただき是非将来就職される日を待っています。頑張ってください。