地方公務員心理職で働く方、あるいは地方公務員人事担当の方に質問です。

Question

地方公務員心理職で働く方、あるいは地方公務員人事担当の方に質問です。こんにちは。少し困っていることがあるので質問させていただきたいです。

今回、ありがたいことに、地方公務員の心理職の内定をいただきました。

そこで、いくつか質問させていただきたいのですが、

＞地方公務員心理職で働く方
半年後、仕事をするに向けて、何か勉強しておいた方がいいことはありますでしょうか？
「この検査よくやるよ～」とか、「これ覚えておいて損はないかも」という経験があれば、教えてください。

＞地方公務員人事担当の方
採用後、「働き出すまでに何かやっといたほうがいいですか？」等の問い合わせは、よくあることなのでしょうか？
また、専門職の場合、誰かを紹介してほしい等の要望を出されると、どう感じますか？

実は、試験前に一度、心理職の募集を見て、「具体的にどのような仕事内容なのでしょうか？」という問い合わせをしたのですが、「募集要項に書いてあるとおりです」と言われました。
募集要項には『検査を取ったり、面接を行ったりする…』というような、ふわっとした内容しか載ってなかったです……。

もちろん、内定が出る前と出た後では対応も変わるのかもしれませんが、一度問い合わせているだけに再度問い合わせをするのがためらわれてしまいます。

また、心理の就職活動は遅いので、私の周りでは就活を初めていない人も多く、そういった話（内定が出た、等）をするのがタブーな環境で、情報が入りません……。

Answer 1

まずはおめでとうございます。

ン十年前の私などはそのようなことは考えず、卒論研究に熱中していました。

☆私のところの新人さんは、児童相談所ではないので、知能検査などの心理検査を全くこの半年やってなかったりします。
一方、私が児童相談所に行った時には、赴任翌日から検査していました。

私のところでは、今の新人支援は、OJT（on-the-job training）といって、実際の仕事を通じて必要な技術、能力、知識、態度などを教育して行く方向にあります。

実際のところ、配置される部署により、仕事の内容が異なり、必要とされるものも違ってきます。だから、特定しにくいのも事実です。また、以下は私の意見です。

心理検査・・・
WAIS-Ⅲ（大人用なので児童関係ではあまりつかわない）、WISC-Ⅲ・WISC-Ⅳ（Ⅳが出たが、予算のないところでは、まだまだⅢ）、田中ビネ（主流はビネⅤに移行中、でも前バージョンも捨てがたい）、Y-G検査、MMPI(稀)、バウム・HTP（児童では定番）、その他の性格検査など。
WMS-R、K-WCST、リバーミード、Raven-CPMなどは高次脳機能障害の支援領域で使います。
ロールシャッハはあまり使いません。

心理検査は、それぞれの領域で良く使うものがあり、若いあなたならスグ覚えられます。ウエクスラーのような検査の場合には、マニュアルも暗記して行うくらいに精通した方が良いです。大切なのは、これらの検査の背景にある理論であり、また限界を知ることも必要。

面接技法・・・
受容と共感、来談者中心療法だけでは立ち行かない領域であり、ひとつの技法だけに囚われないことが大切です。そのうち、自分のスタイルができてきます。
ブリーフセラピー、家族療法、アドラー心理学などの本は目を通しておいた方がよいかもしれません。

その他・・・
発達の道筋、発達障害、精神障害などの本も目を通しておくとよいでしょう。虐待問題は必須です。

番外・・・
簡単な足し算の暗算！：そそっかしいので、検査の集計で良く間違えます。（←それはオマエダロ）
WORD、EXCEL、PowePointのコンピュータスキル：あたりまえに使います。心理の人は、コンピュータが得意という噂が流布しています。
自動車運転免許：半年間は試用期間で、公用車等運転ダメな場合もあります。飲酒運転はゼッタイだめ。

☆人事担当に対して、いろいろ聞いても、彼らは行政職なので心理職の上記の内容なんて分かっていません。
「大丈夫です、新任研修をやっていますから」「まず、がんばって卒業してください」と言われるのがせいぜいかと思います。
なお、人事担当といっても、人事委員会と、人事課は別です。問い合わせる人はほとんどいないと思います。

ただ、後輩の中には、心理職のいる職場に行き説明を聞いた方が１人いました。正規採用までの半年間ほど、嘱託でお手伝いをお願いした方も１人いました。

なお、余談ですが、遠方の学校に行っていて、就職にともない勤務地に赴任すると、通学時の住所から、勤務地の重視までの赴任旅費がでることがあります。そうそうに実家に戻っていて、実家から通勤というかたでもらい損ねた方がいました・・・