職種について。モノづくりとメーカー。

Question

職種について。モノづくりとメーカー。近々就職活動を控えております農学部（研究科）のＭ１です。
食品メーカーの開発系の技術職に就きたいと思って自己分析をすすめているのですが、どうも自分は「モノづくり」に向いてないんじゃないか、と思い始めました。私は発想力には自信がありません。
与えられた課題にとりくみ考えて解決しようとするのは好きです。
たとえば甘くない糖をつくれ、とか、アルコールフリーのビールをつくれ、とか、ある程度狭まった課題を与えられれば、それに対応しようとする自信はあります。
しかし、売れる商品をつくれ、とか正解のない課題に対する回答を導ける自信がありません。

幼いころのものづくり的性格について考えると、パズルを解いたり、かみひこうきをより飛べるようにつくるのは好きだったのですが、レゴブロックなどにはあまり興味がありませんでした。クリエイティブな活動について考えても、美術において、風景や人物の模写は好きだったのですが、抽象画や、自由に絵を描いてください、といわれるととたんに筆が重くなった記憶があります。

こんな創造性のない私にはメーカー勤務は向いてないのでしょうか。関係者からのご意見がいただけるとうれしいです。

Answer 1

あなたはどちらかと言えば、役割分担がはっきりしていている方が活躍しやすいと思います。

産業界でのものづくりに必要なのは、課題と解決手段です。
課題はニーズ、解決手段は技術だと思ってください。
メーカーでは、売れるものを作る必要があります。
誰も買わないようなものを一生懸命つくっても売れなければ意味がありません。
そして製品を開発するためには、先行投資が必要ですが、売れないようなものに会社は先行投資しません。

ニーズを営業やマーケティングの人が探ってくれれば、あとはそれをどのように実現するかという話になります。
このニーズを貴方の言葉に置き換えれば「甘くない糖をつくれ」「アルコールフリーのビールをつくれ」です。
更には「そのような製品を低コストで安全に量産することを実現しろ」かもしれません。
それを実現するための解決手段が技術力であり、それを考えるのは貴方の得意とするところではないでしょうか。

最後に、メーカーでの仕事は個人発明家ではありません。
沢山の人たちがいろいろな長所を補って製品を開発しているということを肝に銘じてください。

Answer 2

どんなポジションであっても正解なんてありませんよ。学問って正解を見つけることなのかもしれませんが、ビジネスをそういうスタンスで捉えていると、間違いなく神経衰弱になります。貴方に合っているものを探す旅ではなくて、貴方がまだ知らない力を発揮できるステージを探す旅なのです。

Answer 3

>しかし、売れる商品をつくれ、とか正解のない課題に対する回答を導ける自信がありません。

→上記は商品企画や販売企画部門の仕事であり、技術部門の
仕事ではありません（勉強不足です）。

技術部門は「いかに、安く、安全で、安定して商品を作るか」を
研究開発（ライン設計を含む）するのが仕事であって、社会経験が
浅い方をマーケテイングまで踏み込ませる企業はありません。

それよりも「いかに、安く、安全で、安定して商品を作るか」に
注力する必要があるので、狭まった問題とは言え、企業の損益を
左右する大事な仕事である事を、認識しかつ関連する部門
（営業、商品企画、購買、ライン設計等）との協力関係を
いかに築いて、開発期間を短縮の上、ゴールさせる（＝商品化する）
部分が重視されると思いますよ。

Answer 4

技術系の職種の者です。

ご質問者様は与えられた課題に取り組むのは得意、との事ですが、では、企業において、課題を与えてくれるのは誰でしょうか？

答は上司ではありませんよ。「お客様」です。

売れる商品を作れ、と言われたら、正解なんて神様しかわかりませんが、私なら、まず現状を整理するため消費者のニーズをリサーチし、なぜ現在の商品は売れないのか問題点を検討します。そうすれば、課題は自ずと見えてきますよね。検討の結果、「原料の糖が甘過ぎる」という問題点が見えれば、取り組むべき課題となるわけです。

ご質問者様は、ご自分の創造力のなさを問題とされているようですが、そういう時は視点を変えて、例えばお客様の立場に立って、現状を見てみてください。
「創造性」のヒントが見つかると思います。