公務員受験を考えている大学生です。福岡県庁と北九州市役所どちらがやりがいがありますか？ 政令指定都市は県庁と同等の仕事…

Question

公務員受験を考えている大学生です。福岡県庁と北九州市役所どちらがやりがいがありますか？
政令指定都市は県庁と同等の仕事をすると思いますが、違いはどんなことがありますか？県庁のほうが範囲が広いのでひとつの仕事に対して深くかかわることが難しいように感じています。

どんなことでも構いませんので、教えていただけたらありがたいです。

Answer 1

東日本の某県庁に勤務する者です。県内には政令指定都市が一つ存在する状況を踏まえてお答えしたいと思います。
まず、「政令指定都市」は地方自治法に定めるいわゆる「大都市制度」の一つで、そのほかに「中核市」と「特例市」の制度があります。代表的な例で言えば「中核市」になれば、政令指定都市と同様に県の保健所の権限が移譲されます。
その中でも政令指定都市の権限は、貴方のおっしゃるとおり俗に「都道府県並みの権限を持つ」と言われるほど権限が移譲されます。したがって一般的には都道府県と政令指定都市は同等の仕事ができるといってよろしいでしょう。県並みに国の機関とも直接にやりとりをます。
但し、詳細にその権限を調べられれば分かると思いますが、例えば、同じ保健医療関係の事務でも政令指定都市は「診療所の開設許可」に権限が留まるのに対して「病院の開設許可」は都道府県にあります。警察行政で言えば、実質的に都道府県警察本部が一元管理しているといってよいでしょう。（政令市には「○○市警察部」なる組織はありますが・・・）このように、細かいところでは「広域的地方自治体」としての都道府県と「基礎的自治体」としての市町村という区分が残ります。
また、財政的にも私の勤務している県庁では一般会計当初予算の規模は二兆円超であるのに対して、県内の政令市は数千億円という規模の差があります。（こういったこともあって政令指定市長会が「特別自治市（権限も財源ももっともっと拡充すべきとの構想）」を昨年に唱えたのかもしれません。）
また、勤務実態としては、例えば県の○○地方保健所勤務と政令市の◎◎市保健所勤務では勤務の実態にさほどの差はないと思います。こういう部門における仕事に臨む姿勢は住民に対して決め細やかなサービスを提供することに違いはないでしょうから。（但し、職員の資質によって大分変わって来るとは思いますが・・・）
但し、本庁の企画部門、財政部門等に勤務した場合は「広域的地方自治体」と「基礎的自治体」（とは言え大規模団体ですが・・）との違いというか醍醐味がちがうのではないかと思います。例えば同じ課題の企画調整であっても県内数十の市町村（当然に別法人格です。）相手のミッションをこなすのと、身内である市内十程度の区役所相手のミッションでやはり歯応えが違うのだと思います。
いずれの組織にもそれぞれの特徴がありますし、伝統的に受け継がれた組織風土・職員気質というものもあります。それらを総合的に勘案して選ばれてはいかがでしようか。いずれにしても公務員という仕事は社会全体に貢献できるやりがいのある仕事です。がんばってください。

Answer 2

どちらが良いかは、質問者さんが役所に入って何をやりたいのかによって変わってくると思いますが、県庁だからと言って仕事が幅広いかと言われると、そこまで感じないのが実際のところだと個人的には感じています。

ですので、受験をされる際は、県庁では何が出来て何が出来ないのか、市役所では何が出来て何が出来ないのかといった、行政上の住み分けを理解してから、進路を決めるのをおすすめします。

あと、仕事をしていく上での人間関係も頭に置いておいたほうがいいです。職場には本当に色々な人がいて、中には心底合わない人もいます。県庁なら異動範囲が広いので、3年ほど我慢すれば、その合わない人とは当分顔をあわせずに済む確率が高いですが、市役所だと異動しても、その合わない人と同じフロアか、最低でも同じ庁舎にいるわけです。その返も大事なポイントですよ。

また、そんな狭い市役所ですので、若いうちは関係ないでしょうけど、昇格がらみでの足の引っ張り合いや、変な噂が蔓延してしまったりといったことも起こりやすくなっています。もちろん県庁でも無いわけではないでしょうけど。

いずれにしても、他の回答者さんがおっしゃっているように、どちらもやりがいはありますので、受験勉強頑張ってください。