外航船の運航収支計算できるかた教えてください 499船から８千トン、１万2千トン、２万トン程度までの貨物船で 用船料…

Question

外航船の運航収支計算できるかた教えてください
499船から８千トン、１万2千トン、２万トン程度までの貨物船で
用船料の計算方法、複数港寄港する際の船費・港費・運航費の計算方法
について教えてください。船型仕様により費用が変化するとおもいますが、仮に既存の船で設定していただいてかまいません。 よろしくお願いします。

Answer 1

不定期船を想定してお答えします。

船の採算は通常、１航海１日あたりいくら儲かるかを計算します。１航海１ヶ月１重量トンあたりに換算する方法もありますが、最近は一日あたりの収入・収益を計算するのが普通になってきています。

計算方法はざっくり書けば以下の通りになります。

（運賃 - 運航費） / その航海の稼働日

稼働日：通常、前航の揚地を出航してから今航の揚地を出航するまでを１航海と考え、その間を稼働日として考えます。不稼働（オフハイヤー）期間は除きます。

運賃：荷物によって計算の仕方は違いますが、通常は貨物[１重量トン] X [トン当たりの運賃]で計算します。不定期船スポット運賃の場合、日々の海運マーケットを基にした用船者との運賃交渉により決定されます。また、アドレス・コミッションや滞船料・早出料も運賃の一部として考えます。

運航費：港費、燃料費、船倉清掃費（ホールド・クリーニング）、船倉清掃に使用する清水やケミカルの費用、乗組員への清掃手当(Crew Bonus)、運賃保険料、PI保険料仲介料、その他航海に関する雑費等々が含まれます。運航費は当該航海の契約前に船舶代理店に問い合わせ見積りを出してもらいます。燃料費の計算は[先入れ先出し]の原則でその航海に使用した分だけ計上します。Crew Bonusに関しては会社にタリフがあると思います。

上記で説明したのは運航収入の計算で、船舶の維持費を含めた採算を出すためには、１日当たりのコストを算出し、上記より控除する必要があります。それは、ざっくり書けば以下のとおりになります。

（年間の直接船費 + 年間の間接船費）/ ３６５日

直接船費：船員費、修繕費、潤滑油費、船用品費、入渠費、その他雑費などがあります。
間接船費：船舶減価償却費、利息、一般管理費（船舶管理会社の船舶管理費用など）、船舶保険料、船舶税などがあります。

ざっと説明すれば以上の様になりますが、詳しく書こうとすればきりがないので、更にご質問がある場合は、上記を基に都度ピンポイントでお答えいたします。具体例は調べ物が必要になるためあえて割愛させて頂きました。また、急いで書いたため乱文になってしまいましたが、ご容赦ください。