作品の規模・予算によって、または映画・テレビ・PVなどジャンルやスタッフ編成によって違いはでますが、たいてい美術部には美術・持道具・大道具などが含まれます。それぞれが専門職で、美術監督や美術チーフなどのもと動かされます。 ざっくり紹介すると、持道具さんは劇中で使う小物全般。鞄、アクセサリー、帽子や靴もそうです。ただ、スタイリストさんなどが入ると帽子や靴は衣裳部扱いになることも。拳銃なども同じく、美術扱いになることも。臨機応変です。 これを交通整理したり発注したりするのが助監督の役目でもあります。美術の独断では美術も動けないのです。 大道具さんはスタジオセットやロケセットでの舞台全般。建てたり植木を用意したり、この辺も制作規模によって、美術、装飾等々と細かいパートが分けられることも。 あ、あと"消えモノ"と呼ばれる劇中の料理も美術部ですよ。 衣裳さんは美術と言えば美術だけど、また専門としては全く別ですね。どちらかと言うとメイクさんに近い存在です。 全体を大きく分けると、役者、演出部(監督・助監督・記録)、技術部(撮影・照明・録音)、美術(持道具・大道具・装飾)、衣裳・メイク、という風に"衣裳メイク"は美術から独立しています。その名の通りですが、ただ衣裳を着せるだけじゃありません。シーンをバラバラに撮影しますので、衣裳を間違わないように気をつけたり、役者さんのフォローもおのずと増えます。ちなみに、衣裳さんはお洒落かというとそれは関係ありません。むしろ洋服の種類や生地の名称、色、この役柄にはこんな衣裳かなぁと言う感覚が大切です。これには、洋服に限らず和服や時代劇(明治・大正も)などの微妙な風俗・時代考証も必要な知識になってきます。実践あるのみでしょうね。 また、作品の規模・予算によってと何度もくどく書いてますが、例えば超低予算のVシネマやピンク映画(ロマンポルノ)などでは衣裳・美術兼任など往々にしてあります。通常の映画・TVでは大体分かれてますけど。 最後に、演出関係はフリーランスのスタッフが多いのですが、美術や衣裳(と技術系も)は会社組織が大中小極小あります。なので、映画やTV、PV等のスタッフロールに登場する会社等をチェックする事から始めてみるのもいいかもしれませんね。 ぁ、それとこれらは映画・TVなどの"ドラマ系"の話し。"バラエティー"は似て非なるまた違った世界です。 がんばってください。
なるほど:2
< 質問に関する求人 >
スタッフ(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る