小生、ISO14001認証取得の小さな商社にて、営業職と兼務で環境責任者をしております。

Question

小生、ISO14001認証取得の小さな商社にて、営業職と兼務で環境責任者をしております。

さて、数ヶ月後に更新審査を控えているのですが、継続審査とは具体的にはっきりした違いはあるのでしょうか？

実は小生、取得当初からこの仕事に携わっていたわけではなく、環境責任者退職により、初回継続審査直前に任命され、当時はコンサルにほとんど任せ継続しました。（前任者は全く何もしていませんでした。）

しかし、第ニ回継続審査は景気悪化によりコンサル使用許可がトップより出ず、自力で何とか継続しました。

また今回も昨年同様、自力で頑張るしかないのですが（営業で毎週半分は地方へ出張）、上記について詳しい方からのご教示願えればと思います。

周りで聞くには、継続と更新ではより厳しくなると聞きます。具体的にどんな事を審査機関はより厳しく見て、指摘してくるのでしょうか？

Answer 1

まぁ、なんといいますか･･･損な役回りを引き受けられましてご同情申し上げます。まるでかつての私を見ているようでございます。私は結局それで経営陣と喧嘩して会社を辞めましたが。･･･私が辞めてしばらくしてその会社はISOをやめました。そうなるとは思っていましたが･･･。

文面から察するに、正直会社としてはただの看板として認証しただけで、取ってしまったら後はやる気がないと推察します。(間違っていたらごめんなさい)
まず環境責任者ということですが、失礼ですがあなたは会社の役員クラスの人でしょうか？
そうでなければ、まずこれが大きな不適合です。(まぁ実際ここで不適合にする審査機関はないと思いますが、厳密な意味では大きな(いわゆる重大な)不適合です)環境責任者は会社の環境マネジメントに関して、ほぼ社長と同等の役割と責任、権限があります。係長や主任クラスのやる仕事・・・ましてや平のやる仕事ではないです。環境面に関してはあなたの言葉＝社長の言葉に等しいのですよ。(4.4.1に書かれていることはそういったことです)

余談になりました。本題に移りましょう。
結論から言えば、更新審査では前回更新審査後(あるいは認証後)に見直した、或いは継続することにした目的目標が本当に出来ているか？PDCAがきちんと回っているか？その他文章等は仕事で使われているものがちゃんと整理されているかなどチェックすると思いますが、これはあくまで事務的なこと。
そうではなくて、これで会社の業務改善が進み、利益が上がり、多少なりとも認証取得による効果がでているかを見るものではないかと思います。(私の経験上なので、全てそうとは言えない。特に審査機関の力量による)
力量によると書きましたが、審査機関によったら書類の重箱の隅をつつくような(全く意味のない、鬱陶しいだけの)審査になるかもしれませんが･･･こればかりはそちら様がどういう会社なのか、審査機関がどこなのかわかりませんのでなんともいえません。

話は変わりますが、どうして会社にやる気がないと思ったのかと言いますと、コンサルに殆ど任せ継続だと言っておられたからです。いや、あなたに言うのは酷かもしれませんが、そんな状態なら認証やめてもいいんじゃないですか？コンサル代金や認証、更新審査代金は決して馬鹿にならない金額です。それに対しての見返り(例えば取得していなければ取引をしないという認証継続費用を払ってもおつりがくるようなお得意様がいるとか)がなければ、今の世の中ですので止めた方がよっぽど会社に貢献すると思います。
ありていに言えば、看板だけでISOを認証している会社にとって
「ISOを継続をするメリット」は「認証により得られるメリット－(認証にかかる費用＋コンサル費用＋社内で「審査のための」書類を作る人件費等)」がプラスにならないと意味がありません。
まぁ、理想は会社としてはISOを意識することなくISOのためだけの書類もなく、更新前だと言うことで徹夜することもなく、審査は雑談のように終わるような認証でしょうね。