現在の日本の医療制度の中では歯科医療は大変に低評価です。 医科とは大きくかけ離れており、医科・歯科・薬科で分けると、医科・薬科・歯科の順で医療費を割り振られています。 つまり、歯科は薬科以下、調剤薬局よりも医療費がまわってこないのです。 そんな低評価な歯科において、それを縁の下で支えている歯科技工は重要で、仕事量としてはあるはずですが、 かなりの廉価で仕事をせざるを得ない状況です。 何より問題なのは健康保険が歯科技工を評価していない事です。 歯科医師の治療は評価して保険点数がありますが、技工には全く点数がありません。 つまり、歯科医師は保険で売価が決められている以上、一円でも安いところから仕入れれば、その分利益になります。 そうなると、技工士さんの仕事を値切ります。値切った結果、質が落ちれば他所に変えてしまいます。 だから、技工士は質を落とせないのです。低賃金・ハードワークとはそういうことです。 この状態がすすむと将来は技工自体は海外に奪われていきます。 そうなれば安全性や質の問題が大きく出てきます。 なので、理解のある歯科医師は海外技工を拒絶し、少しでも技工がやりやすいように工夫しています。 そういう歯科医師と取引ができると少しは条件としては良いと思いますが、 肝心の歯科医師が苦しんでいる現状では歯科技工士まで恩恵が届くのはまだまだ先の事でしょう。
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今年10年目の技工士です。 コンビニより多い歯科医院数、保険点数の改悪により、歯科医師の方も生き残りに必死です。 そこで医師が何をするかというと、技工料金をいかに下げて医院運営を楽にするか、ということです。 保険点数は決まっていますので保険の技工物は、当然安いが大前提になってきます。 そうすると、 技工士は当然のごとく低賃金、長時間労働という悪循環に陥ってしまいます。 ただしこのサイクルに 陥ってしまうのは、保険メインの仕事をしている技工士だけなんです!! 自費の技工物に関しては、医院も患者の信頼を得るために、良いものを求めてきます。 そのために、 製作期間、技工料金、あまりうるさいことを言ってきません。 保険の技工物に関しては50円、100円をうるさく言ってきますが、インプラントの模型製作料1000円 とかは、何も言わずに払ってくれます。 自費は教わるだけでは身につきません、各地で行われる勉強会に進んで出かけていって知識を吸収 しようとする努力が求められます。 また高度な製作になりますので、医師も技工士を頼ってきます。 そのために、コミュニケーション能力も身に着けなければなりません。 いろいろと長く書いてしまいましたが、本気でやろうと思われているのでしたら、やりがいもありますし、 収入も通常のサラリーマン以上あります。 学生のうちから目的意識を持って、就職先も、自費メインで社員を育ててくれる所を選ぶと、将来は 明るいと思います。 新卒の、5年後の離職率が75パーセントといわれている現在、少しでも多くの優秀な技工士が、 誕生することを、祈って。
歯科技工士です。 質問者様が仰るとおり、需要はあります。その一方でハードワークとも言われていますが、私自身そう思ったことはありません。 楽な仕事って何でしょうか?何と比べてハードワークなのでしょうか? ハードワークだとか言っている人は、自分に甘いのだと思います。 それと多いのは、甘い両親! 働き始めて子供が「仕事がつらい」ってぼやくと「そんなに辛いなら辞めちゃいなさい」と言い出す始末です。 昔なら、「仕事を覚えるまではどんな仕事でも辛いものだ!」と言いませんでしたか? では、低賃金と言われますが、それは効率を考えることなく、作業工程すら頭に描くことなくやっているから売り上げにつながらないのだと思います。そんな人が異業種について成功すると思われますか? ひとつの仕事すら満足にできなかった人が声高に「低賃金だ!ハードワークだ!」と言っているだけで、良い暮らしをしている歯科技工士も多数います。 私もマイホーム買えましたし、仕事場も自己所有です。 要は本人のやる気と、家族のバックアップだと思います。
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