鉄道運転士の乗務日と乗務列車、運転士本人はいつ知るのでしょうか？

Question

鉄道運転士の乗務日と乗務列車、運転士本人はいつ知るのでしょうか？

Answer 1

JRや大手などの場合は、予定が前月の25日に発表されます。
ただし、条件によっては、最長で3ヶ月先の行路まで見当をつける事は出来ます(後述)。

あるいは、毎月25日に発表される、翌月の行路の予定は、その時点では確定したものではなく、変更を申し込む事もできます。
ただし、自分が空けた穴は、誰かが埋めないといけませんから、そこは同僚に迷惑が及ぶ行為として、慎むべきものがあるのです。

ということで、前月25日に発表された交番は、もし誰かが休んだり変更を願い出たりすると、その影響で、変更を命じられることもあり得る、ということです。
但し、4日前は、勤務が「確定」しますので、本人の同意無しに強制的な変更は無い、ということになっています。

なお、現実の運用としては、JR(JR東日本を除く)と大手私鉄は、労働組合が機能していますから、25日に発表された勤務の予定が、強制的に変更されることは、まず無く、本人との同意を基本としています。

行路の予定の4日前以降は、身内の不幸とか急病など、余程の理由が無い限りは「突発休」として扱われ、勤務成績に響きます。
このような突発休に対応できる予備勤の率は低く、誰かが突発休をしでかすと、穴を埋めるために、上司や同僚が苦労するからです。

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以下は、鉄道会社により差異はありますが、内部の事情です。
お暇ならお読み下さい。

運転士、車掌などの乗務員は、あらかじめ決められた「行路表」に従って乗務する列車が決ります。

年次有給休暇(年休)は前月の20日までに申し込むのが原則で、「区所」(乗務員基地)の交番担当という係長クラスの職員が、毎月、20日から24日にかけて、その乗務員基地に所属する乗務員全員の勤務の予定表を作成するのです。

なお、会社には「時期変更権」があり、業務の都合により、労働者が年休を申し込んだ日に年休を付与せず、代わりの日に年休日を指定することが出来ます。
ざっくり言えば、必ずしも希望通りに休暇が取れる、とは限らないのです。

それと、毎月ゼロベースで、各区所ごとに何十人～二百数十人も居る乗務員の勤務を作成するのは大変ですから、業界内で「交番」と呼ばれる、原則28日周期のサイクルで回すのが一般的です。
各区所は、だいたいひと組40人前後の組または班に分かれていて、ひとたび「交番」に入ると、最長で3ヶ月先の、自分が乗る行路まで見当がつくのです。
ですから、旅行などの予定を立てるときは、翌月以降の交番で、自分が公休日などに入る日と、その前後に年休を申し込んで、最小の年休消化で長い連続休日を取得できるように工夫します。

その「交番」といののは、基本は28日サイクルで、何種類かの行路を、各組の乗務員が順繰りで回すというものです。
28日周期とすることで、7日当たりの基本の労働時間を40時間とし、なおかつ4週間でまわすことで、公休日などが、曜日の偏りをなるべく無くし、誰もが土曜日や日曜日にも公休日が公平に回ってくるようにするためです。

尤も、基本28日周期の「交番」通りに乗れるのは、概ね3月が限度で、その三月の翌月は、「予備まわり」に入ります。
この予備月は、乗務する行路もランダムで、、年休を取った同僚の代わりとか、臨時列車などの行路を、ひと月間こなすのです。

その他、細々した事情や、各鉄道会社ごとの違いは多々あり、書き始めるとキリが無いので、だいたいこんなもの、として、とりあえずは回答を終えます。
返信は受付させて頂きます。（元JR運転士）

Answer 2

鉄道会社によっても、勤務発表日が変わるので、すべて同じではありませんが、JRでは前月の25日が、その月の勤務発表日になります。
ただ、それが予備組ではなく、所定行路の交番順で勤務していても、あくまでも勤務確定は4日前の0時になります。
それは、公休という法定休日が4日前に確定し、それ以降の勤務変更などには、超過勤務手当などが絡んでくるからです。
しかし、定期行路の交番に入っていれば、予備組に変わるまでは、その交番順序によって、数か月後の勤務をあらかじめ知ることが出来ます。