簿記得意な方教えて下さい。

Question

簿記得意な方教えて下さい。棚卸資産のうち重要性の乏しいものについては取得原価に算入しないことができる、とありますが、これは値を分かっててもわざと入れないって認識で合ってますか…？簿外資産のイメージがよく掴めないです。

Answer 1

企業会計原則の「重要性の原則」のことだと思って回答します。

この原則は、重要性の乏しいものは本来あるべき厳密な会計処理を行わず、簡易的な会計処理を行ってよいというものです。

わかりにくいので例を出してお話しします。
主様は家具屋を営んでいると仮定します。
この場合、棚卸資産は家具の部品（木材等）とネジ類になると思います。
ここで、ネジ類を本来あるべき厳密な方法で会計処理すると、ネジ類は棚卸資産として扱うことになりますので期末棚卸の際、数量を数えるのが恐ろしく大変になるのは想像つくかと思います。
こういった場合、ネジは単価も安く重要性もないことから、購入時に一括して費用処理（売上原価や販売費及び一般管理費などに計上）することで、棚卸資産の取得原価として扱わない方法で会計処理するということを企業会計原則の「重要性の原則」では認めています。

この場合、ネジは購入したその年の損益計算書に費用として載ってくると共に、棚卸資産として計上しないので貸借対照表には一切載ってこないことになります。
実際に家具を保管している倉庫を見たらネジが在庫としてたくさん残っている状況なのに貸借対照表にはそれが反映されていませんよね。本来棚卸資産として資産計上しなければいけないものが帳簿に載っていない、これが簿外資産というものです。