調剤事務です。 基礎的医薬品はざっくり言うと、薬価改定ごとに価格が下がっていく優良な薬を安定供給させるための救済措置制度です。 薬の価格が下がっていくと製造コストがかかり販売しても利益が出ない状態になってしまいます。そうするとメーカーさんは安定して供給することが難しくなってくるため、長く医療現場で使われている質の高い医薬品は救済措置として国が守ってくれます。それにはメーカーさんが申請をして審査に通らなければなりません。申請が通れば先発医薬品と同じ価格に引き上げられて安定した供給ができるようになりますが、申請が通らなかった場合は基礎的外れ医薬品になります。一度基礎的医薬品になっても薬価改定ごとに見直されて外される場合もあります。 【変更調剤の例:セフゾン】 セフゾンカプセル100mg←59.70円、基礎的医薬品、旧先発品 セフジニルカプセル100mg「日医工」→59.70円、基礎的、旧GE セフジニルカプセル100mg「JG」→59.70円、基礎的、旧GE セフジニルカプセル100mg「TYK」→44.60円基礎的外れ、旧GE セフジニルカプセル100mg「トーワ」→44.60円基礎的外れ 旧GE 処方箋にセフゾンカプセル100mgと記載があったら、セフジニルカプセルのどのメーカーに変更してもOKです。 処方箋にセフジニルカプセル100mg「JG」と記載があったらセフゾンへの変更は疑義が必要、旧GEだったものは疑義なして変更OKです。 処方箋にセフジニルカプセル100mgとだけ記載があったら一般名処方となるためセフゾンでもセフジニルカプセルでも選択がOkです。 因みに基礎的医薬品かどうかの見分け方は処方箋だけではわかりません。 これは残念ながら経験を積んでいくしかないです。 基礎的医薬品でよく出るもの ・ケフラールカプセル(セファクロル) ・ケフレックスカプセル(セファレキシン) ・メイアクトMS錠(セフジトレンピボキシル) ・フロモックス錠(セフカペンピボキシル) ・タリビット点眼(オフロキサシン) ・ゲンタシン軟膏(ゲンタマイシン) ・アンテベート軟膏(サレックス) ・リンデロンVG軟膏(デキサンVG)
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