書道筆について3点ほど質問させていただきます。 ①最近の筆はナイロンが入ってる筆が多いのでしょうか？動物の毛だけの…

Question

書道筆について3点ほど質問させていただきます。

①最近の筆はナイロンが入ってる筆が多いのでしょうか？動物の毛だけの筆が欲しければ高い筆がいいのでしょうか？②1980年代の筆と最近の筆は動物の毛の質が変わったと聞いてますがどういうところが変わったのでしょうか？書きにくくなったのでしょうか？

③これから更に筆の質が変わることはあるのでしょうか？今のうちにいい筆を買って在庫として持っておくのがいいでしょうか？

よろしくお願い致します。

Answer 1

先日の細光鋒の筆についてご質問された方でしょうか。
この度のご質問の対象となる価格帯も数千円～二、三万円ぐらいの半紙、半切二行を書くぐらいの大きさと仮定して回答いたします。

①最近の筆はナイロンが入ってる筆が多いのでしょうか？動物の毛だけの筆が欲しければ高い筆がいいのでしょうか？

全てナイロン毛は500円くらいで販売されているようです。
ナイロン毛が含まれる兼毫筆は（専門店にもよるかもしれませんが）学生が使う価格帯だと思いますが。
弾力が強い、まとまりが良いのと安価なので、使うのではないかと思います。
そうした混ぜ合わせる毛のバランスもあるので、大人が選ぶ柔らかい兼毫の筆には入っていないと思いますが。

②1980年代の筆と最近の筆は動物の毛の質が変わったと聞いてますがどういうところが変わったのでしょうか？書きにくくなったのでしょうか？

同じ質の毛が取れなくなっていると聞いています。
私も90年代から同じ銘柄を使っている半紙用筆が何種類かありますが、書き味が変わっています。
毛の質としては多少荒くなったりボソッとしてきた、コシの加減や墨の含みが変わったりしています。
また80年代にはアメ色で毛の細かい最微光鋒もありましたが、現在ではお金を出しても同じ毛の質は手に入りません。
絶滅したのではなく、良質の毛がなくなったのです。（昔はのんびり飼育していたとか、頭数がいたとか、そうした仕事をする人たちがたくさんいたのでしょう。今は生活水準が上がり、動物も効率的に飼育するのでは）

③これから更に筆の質が変わることはあるのでしょうか？今のうちにいい筆を買って在庫として持っておくのがいいでしょうか？

貴方様が師匠についておられて定期的に出品される書道展があり、書く傾向がある程度決まっているなら良いと思います。
けれども使う筆を模索している段階ならば、専門店を儲けさせるだけなのでおすすめしません。
買ったけれど使わない（使えない）筆が増えてしまうので。
私も何本もあります笑

専門店から、羊毛の最微光鋒長鋒筆でもすすめられたのでしょか？
「80年代と同じ毛質です。もうこれだけの筆は二度と出ませんよー」とか。
すみませんが、これは超濃墨を使う職人のような腕前の先生でないと、使いこなせません。

Answer 2

①さあ ナイロン筆あまり聞かないけど。(中国では実毛筆買ったら全部ナイロンとか違う毛とかよくあるらしい)。

②それ言っている人に真意訊きましょう。私が知っているのは、馬とか以前獲れる動物が絶種してしまい、もう同じ筆作れない場合はあります。絶種動物の筆は150〜200万とかします。

③これからも絶種で同じ筆が作れなくなる事もあるでしょう。気に入った筆は買って貯めておきましょう。