解決済み
公認心理師、又は臨床心理士資格をとり、心理士になりたいと考えている高校1年生の女です。学力は今の時点で偏差値58前後で、私大か国公立大かはまだ決めかねていますが、心理学に興味があり、心理学の本や論文を読むのも好きなので、心理系を志望したいと思っています。 そこで2つ質問があります。 ひとつは、親に心理士になりたいことを相談したところ、院卒や資格必須の割に給料が少ないことや資格所持者が多く働ける場所が少ないことを指摘されました。そこまで頑張れるなら、給料も高く、働き先も多い薬剤師の方が良いのではないかと言われました。 私自身もそれは承知の上で半年悩み、やはりやりたい仕事の為に頑張る方が大事なのかと思いましたが、少し、本当にそれでいいのかと揺れている気持ちがあります。実際、同年代より少ない給料や正社員になれない、その割に資格取得までの道のりが長いということはどれほど辛いものなのでしょうか。社会をまだそれほど知らない私はそれらの辛さを低く見積ってしまっているのでしょうか。「心理士」という仕事を目指すことについてどう思うか、を聞きたいです。 ふたつめは、心療内科などの病院勤務の心理士を希望していて、それは倍率が高いと聞いたのですが、その倍率をくぐり抜けるために必要なのはやはり大学院の学歴なのでしょうか。国家資格となった公認心理師資格を持っていること自体が強くなるのでしょうか? 長文失礼しました。回答よろしくお願い致します。
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臨床心理士と公認心理師の資格取得をして心理士として働いている者です。 ひとつめの質問: 心理士は確かに非常勤が多く、給料も低い傾向にあります。具体的には時給1500円前後や月給25万円程度で良ければ沢山働き口が見つかるでしょう。コスパは良くないです。親御さんの心配は理解できます。 しかし、私としてはやりたい仕事がせっかくあるなら目指したらいいとも思います。それぞれの生活水準があるので参考になるかはわかりませんが、私は家庭を持ち子どもも1人いる中、あまり贅沢はできないものの意識して節約もせずやれています。 お金は数字として見えますが、質問者さんの熱意は数値化することが難しいです。そのため、本当の意味でお金と熱意を天秤にかけられるのは質問者さんしかいません。親御さんのアドバイスは、薬剤師にも同等の熱意を向けられれば成立する理論ですが、薬剤師の勉強を心理学と同じ熱意を持ってできるとは限りません。(このような目に見えない熱意とかをなんとか取り扱おうとするのが心理学の面白さだったりしますね) 働く領域によっても経済事情は異なります。質問者さんが志望する医療や福祉は先ほど書いたような給料が多いです。SC(スクールカウンセラー)は時給5000円もらえる所もあります(しかし、1か所につき月1~4回とかしか働けない)。産業領域で働く心理士は人数としては少ないのですが、給料の水準は高めです。公務員心理士という道もあり、比較的安定していると思います。司法はほとんど公務員です。医療領域はどの領域で働くとしても役立つ場合が多いので、非常勤であれば医療と掛け持ちで別の領域で働くのも良いかと思います。領域をまたげるのは非常勤の面白い所です。 公立学校のSCは1年契約が多いのですが最近東京都のSCが大量に雇止めされるというニュースがありました。非常勤の弱い所ですね。これによってSCの待遇改善が進むかもしれませんが、まだわかりません。質問者さんが心理士として働くとしたら10年近く後ですので、色々変わっていると思います。名古屋はSCを常勤にしていますが、そういう地域が増えるといいですね。 ふたつ目の質問: 医療領域ですが、公認心理師の資格は必須と思ってください。大学や大学院での成績は関係ありません。医療領域の倍率ですが、他領域に比べて特に高いという風に感じたことはありません。小さなクリニックだと即戦力を求められるので、経験がないとほとんど採用されないとは思います。 また、どの領域でもですが、大学院の先輩や同期や先生から働き口を紹介されることがとても多いです。そのため、沢山院生がいる大学院だと求人紹介も多くなります。大学院での人との関わりは大事になさるのが良いと思います。 それと、医療領域は心理検査(ウェクスラー式知能検査+α)ができることを条件にしていることが多いですし、業務のメインになる所が多いです。大学院では心理検査を重点的に学び、とにかくどこでもいいので心理検査ができる病院に一度採用され数年働けば、転職もしやすくなります。 私自身が心理士ですし、高校1年生から論文も読んでいるというのはすごいことだと思い心理士を推しましたが、大学受験においては基本的に理系の方が科目が多く大変です。心理士になるからと完全文系型に進み数学ⅢCや化学などを捨てると薬学部などへ行きたくなっても時間が足りないかもしれません。余裕があるなら薬学部(というか理系科目)を視野に入れた勉強をするとギリギリまで悩めると思います。その分大変になりますが…。 以上です。長くなってしまいました。
心理士(師)として大学教員をしている者です。 まずは現実的なお話をさせていただくと、心理職の年収は300万~400万がボリュームゾーンです。 以下の資料の85~91Pを参照ください。 https://www.jacpp.or.jp/document/pdf/FY2020_mhlw_shogaifukushi_research.pdf 「大学院を出てるのに、こんなに安いの!」と思われたかもしれませんし、実際にその感覚は自然なものだと思います。 この水準の低さには心理職の非常勤の多さや男女比率や年齢層の偏りということが関わっています。 ただし、この収入に関しては個々人の働き方やキャリアの築き方、拠点とする地域によって変わってきます。 私は今の大学に入職する前は地方の政令指定都市で非常勤掛持ちをしていましたが、500万円前後の収入を得ていました。 決して高収入ではないかもしれませんが、自分と同じ年齢層の会社員と比べても見劣りする水準ではありませんでした(多分、薬剤師と同水準)。 今の大学教員になってからは更に高い水準に上がりましたし、今後もそれなりに上がっていくだろうと見込まれます。 労力と収入との兼ね合いということを考えると、決して「コスパ」の良い職業ではありませんが、キャリアの描き方によっては自分を満足させるだけの生活は可能だと思います。 病院勤務に関しては、他の方も書かれているように、資格を有しているのが大前提です。 例外的に資格取得者の少ない地方の県では資格を有していることがアドバンテージになる場合というのもありますが、そうでない都市部では資格を有していることは当たり前のこととなります。 医療機関は入院患者の受け入れ機能の違いによって「診療所(クリニック)」と「病院」に大別されます。 一般的にクリニックでは週1などの非常勤が多く、病院では常勤で心理職を雇用する傾向にあります(あくまでも傾向なので逆も然りです)。 新卒でいきなり医療機関に常勤で雇用される例というのは、それほど多くはありません。 大学院在学中から非常に優秀であって、学内の教員の推薦であったり、あるいは大学外の地域の心理士の先生方からも一目置かれるような学生が一本釣りされたりといった場合が大部分ではないでしょうか。 そういった点では大学院の名前というよりも、大学院在学中の内外での活動や意欲というものが就職を考える際にはポイントになります。 なお、学部時点での大学名というのは殆ど考慮されません。 医療機関で働く心理職の一般的なキャリアパスとして、最初は非常勤でクリニックなどで働き、勉強会に参加したり、学会発表をするなかで自分を知って貰って、「常勤の心理士が欲しい」と言っている医療機関に入職していくということが多いように思われます。 ようするに、「あいつは使えそうだな」と思われるとキャリアパスの道が開けるということです。 少し裏道的に考えるならば、OBが活躍している大学院に進むと、学外との繋がりも増え、自分のことを知って貰う機会が得やすくなります。 あとは将来的に働きたい県や地域が決まっているのであれば(例えば地元など)、その所在地の大学院に進学すると当該地域の医療機関に就職しやすいという傾向もあります。 例えば、「愛知県で就職したいのに神奈川県の大学院に行く」というのは不合理です。 質問者様は高校1年生で先のことまで考えられているのが素晴らしいことだと思いますし、文章からは真面目な方なのだろうとお見受けしますので、きっと適性は備わっている方なのかなと思います。 上にも書いたように、それほど割のいい仕事ではないですけど、楽しいし有意義だと感じられる仕事ですよ。 まだ時間のゆとりもありますから、じっくりと考えてみてください。
病院に希望しているなら、公認心理師です。そして、偏差値が高い大学の人が選ばれるのではなく、実績です。
心理士ではありませんが、一緒に仕事をしているのでよく話します。 心理士以外の医療系学部で6年間通うのは、医学部、歯学部、薬学部、(獣医学部)です。薬学部が4年制だった時代を知る者としては、薬学部ですらコスパが悪いと思います。 ましてや、非正規雇用が多く希望の職場で働けない可能性の高い心理士は個人的にはなしです。同僚の心理師も雇用の不安定さから人に勧めたがりません。 病院勤務だと毎年の募集はなく、空きが出れば随時募集なのではないかと思います。出身校が影響するかは知りませんが、公認心理師は通常もっていると思われるので、恐らく有利にはならないと思います。
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