・その分野で、教授になれるだけの実績をあげていること ・その分野で、教授の席に空きがあること この両者を満たしていないと、なれません。 私が学生のころは、上の人たちが辞めないので席に空きがなく、博士号をとったあとに就職できずに、「ポストドクター」と呼ばれる不安定な立場で研究を続ける人が多数いました。
分野により大学教授の需要も違うので色々です。 また、最近は大学院も増え大学院生も増えたので競争が大変です。かつては学閥やコネがものを言いましたが、最近は公募が殆どで業績主義です。まず必要とされる分野との整合性が検討され、他の応募者との業績の数や質が比較され、選抜されます。東大出身でも必要な専攻でなければ、また業績が少なければ、まず候補から除外です。 必要な専攻でも業績が少なければ他の候補者に負けます。最近は公募面接で模擬授業などもしますので、その態度が相応しくなければ見送りになります。講師でも准教授でもすぐに講義担当しますので、即戦力だけが採用対象です。 学位は昔から重視されていますが最近は出身校よりも学会活動、論文や出版などの業績の方が重視されます。 教授よりも前の准教授や専任講師の公募でも、少ない場合でも一人の募集に数十人の応募があり、多いと百人以上の応募があります、 大学ごとにも事情が違いますが、どの大学・大学院でもまず院生としての努力が必要です。 大学院まで行って勉強を続け、更に大学の教員になるには、自分の専門に対する強い興味と情熱が必要です。曖昧な気持ちでは修士の学位もとれません。 更に、特に専任職に就くには運も必要です。時代と共に大学教員の需要も替わって行きます。これまでは経済学分野や英語関係の需要が高かったが、今後はAIの進展もあり、どうなるか見当がつきません。 また専任教員に就いてから教授にまで昇格しても、ずっとそれなりの大変さがあります。 今の所中高以下の教員職がブラック化しているので、それに比べたら大学教員の仕事はまだ楽です。しかし専任職にありついても、その先に准教授から教授への昇格があり、それぞれ業績審査があるので、一生自分の研究分野をトップレヴェルで研究し続ける必要があります。 教授になっても大学院担当にはさらにその上の資格審査があり60歳過ぎになっても他の教員の審査を受けることもあります。 大学の専任教員(専任講師、准教授、教授)には3種類の仕事があります。研究、教育と学内運営です。学内運営には役職の他、役職に就かなくとも無報酬の学内分掌があり、また対外対応もしなければなりません。私のいた学部には助教は置いていませんでしたので、助教のことは知りません。専任講師、准教授、教授の仕事はほとんど同じですが、人事委員会など特定の公務分掌は教授限定ということもあり、また学部長や学長の選抜条件にもなります。 学部長や学長のような仕事は多忙で大変です。研究の時間が無くなるので、よほど権力欲の強い方でないと自ら志願する方はないと言えます。 以上のように、教授になるまでも大変ですが、なってからも大変です。しかしなぜそのような大変な仕事に就くのか。それは学部・大学院で目覚めた自分の専門の研究を遂行するための生活を、生活の糧を得ながら全うするためという方が殆どです。
生物系博士の就職活動 博士が100人いる村 https://jobshunting.hatenablog.com/entry/2018/12/28/223740 6分間時間がある方はこちらを見た方が分かりやすいです。 ↓ https://youtu.be/Liw1-Zjd-zo
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