知財検定3級の勉強をしています。 公式テキストの内容をきちんと理解できてるか不安です。 PCT出願について教えてくださ…

Question

知財検定3級の勉強をしています。

公式テキストの内容をきちんと理解できてるか不安です。
PCT出願について教えてください。①PCT出願＝国際出願 ではないのでしょうか？
(公式テキスト内に両方出てきて、使い分けされているのですがよくわかりません…)

②「国際出願すると原則としてすべてのPCT締約国に出願したものとみなされる」「特許権が付与されるには出願時に指定した国ごとの審査を経る必要がある」と書いてます。
出願はすべての締約国にされるが、どの国の審査を受けるかは出願時に指定するということで合っていますか？

③国際調査後、調査結果が送付され、発明の特許性に関する見解(国際調査意見書)もあわせて示される。とありますが、この調査結果と見解はどのような内容ですか？

④国際予備審査請求は普通のPCTではない特許出願における、出願審査請求と同じようなものですか？
この段階で、出願時に指定した国ごとの審査を受け、出願時に指定した国ごとに特許査定か拒絶査定かが決まり、権利化するなら国内移行手続に進むということでしょうか？

⑤国内移行手続で提出する翻訳文は、権利化を図りたい国の言語で提出するのでしょうか？
それとも英語でいいのでしょうか？

⑥PCT出願のメリットとして、「国内移行段階までに、30ヶ月という時間を得られる」とあります。
「パリ条約における優先権制度を利用すると最初の出願から12ヶ月の間に翻訳文わ準備し、後の出願をしなければならない」ので、例えば日本だけじゃなく他のたくさんの国でも特許取得しようと思ってる場合は安易に日本だけに出願するよりとりあえずPCT出願した方が良いってことですか？
出願や設定登録にかかる金額が大きく違うので、多数の国ならPCT出願、少数ならパリ条約の優先権制度を利用する…という感じでしょうか？

Answer 1

知財検定3級の勉強でそんなに掘り下げなくてもいいと思うのであっさりいきます。

①国際出願=PCT出願という考えでいいです。テキストを見てないので間違っている可能性はありますが、二つを分けて記載しているのは日本でPCT出願するときを国際出願と言っているのだと思います。条文もあるので。

②出願時ではありません。各国における国内手続きが必要です。日本における国内手続きがどういうものかは貴方の③〜の質問よりも試験としては重要だと思うので、きちんと調べておいてください。

③調査結果は簡単にいえば先行文献があるかどうかです。見解は特許性に関するとある通り、特許にできるかどうかです。

④違います。予備審査は国内移行される前の段階です。国際調査よりも踏み込んで調査する2回目の国際段階での調査みたいに考えておけばいいです。

⑤特許法は属地主義です。PCTはあくまでも手続きを簡略化するものですので、各国が特許を付与するための条件にまでは踏み込みません。翻訳文が必要かどうかも国に寄ります。日本はどうだかは調べてみてください。

⑥そんな考えで大丈夫です。

Answer 2

①ＰＣＴ出願は俗称なので、正式な定義は無いです。
国際出願も俗称であり、こちらも正式な定義は無いです。
よって、両者を「＝」で結べるか否かは不明です。
私見では「ＰＣＴ出願」を「国際特許出願」の俗称として使うのはアリだと考えます。
なお、「国際特許出願」のことを「国際出願」と略すのはいろんな意味で極めて不適切だと考えます（試験やレポートでは一発不合格にすべきレベルの不適切）。しかし、以下、「国際出願」を「国際特許出願」のことだと善解して書きます。繰り返しますがとても不適切です。

②審査を受ける国を決めるタイミングは出願時より後です。しかし、審査を受ける「前提」として「出願」している必要があるから、テキストには出願時うんぬんが書かれているのでしょう。テキストの記載はウソではないが誤解を生じやすい下手糞な表現です。

③これは制度そのものの質問なので、普通にググれば分かることです。
④書いていることは全然違います。これも国際予備審査の制度そのものを普通に調べれば分かります。
⑤国内移行の言語については、移行しようとする国の法令で定められています。

③～⑤は「テキストの内容」とは関係無い、一般的な制度理解に関することです。普通に勉強したらいいでしょう。