>私はフワフワした夢をみている中高生を見ても、いつか現実の壁にぶち当たるだろうけれど勝手に頑張ってね。と心の中で思うだけでわざわざ指摘しようと思えません。回答しても「私は素晴らしい夢だと思いますよ。一度きりの人生です。後悔の無い生き方を!」と無責任に応援します。どうせ他人事なのに現実をつきつけるという嫌な役を買って出る回答者さんはとても優しいですね。 という意見もありますが、私は彼?彼女?よりお節介なので回答します。 ブライダル業界の営業職をウエディングプランナーって呼びます。販売する商品は車のように形があるわけではありません。「この色のこの車種を何百万円で売ります」というのではなくウエディングプランナーが、新郎新婦のお客さんに(競合他社ではなく)「予算を超える高額を出しても、一生に一度の特別な思い出を作る場所はここに任せたい」というイメージを売る仕事です。 冷やかしレベルの見込み客からどうやって数百万円の契約書に判子を貰うか考えて行動する仕事です。 会社存続のためにジミ婚で「100万円に収めたいんです」って言われた時にどうやって「300万出させるのか」が人事考課の評価基準です。さらに500万の契約をするウェディングプランナーは優秀な人材と言われます。 ブライダルはリピートも紹介もない業界です。注文を受けた式場が勝ちです。嘘じゃないけど盛るというプレゼンテーション能力が必須です。 企業としても成長して貴方の給料アップの為に右肩上がりの売上が必要です。でもブライダル業界は毎年お客様減少していく右肩下がりの斜陽産業です。日本は少子化が進み、生涯独身率も増え、晩婚化で地味婚とかナシ婚が増えました。プランナーが介した大々的な結婚式をする人はどんどん減少し、結婚式もオリジナルで好きなように行われる形式ばらないケースが激増しています。右肩上がりの売上が絶望的に見込めない業界です。 となると契約を結ぶことが最大の仕事ですから受注後は、 >ウェディングプランナーの方と全て打ち合わせして進めてきましたが、特に二次会で多々不手際がありました。クレームを言っても謝罪しか返ってきません。 になるのも当然です。できないことを「できる」となりふり構わず契約取るというウェディングプランナーがいます。だって経営陣から「給料泥棒!」って言われてるんだもの。 なんとか注文を取っても終わりじゃありません。退職するまで「次の契約」が課題です。醍醐味の「一緒に涙ぐみながら、本当におめでとうございます。一緒にこの日を迎えることが出来て幸せです。」とウエディングプランナーが結婚式に出席する余裕が無かったりします。当然ですよね。「ウエディングプランナーが結婚式に出席」しても会社の利益にはなりません。挨拶だけに来るパターンもあります。 このあたりの事情は「ブライダル産業新聞」を定期購読して下さい。大人の事情がわかります。 具体的にはそもそも、現在日本の平均結婚年齢は30歳です。専門卒だろうと、大卒だろうと20~22歳の結婚もした事のない若輩者にいくら営業されても安心感がありません。ウエディングは失敗は許されないオーダーメイドの世界です。 そこに結婚する本人だけでなく、50代60代の親世代も関わってくるので、更にハードルは高くなる。そこは企業側も理解している為、プランナー職は過去に営業経験のある30代~40代を中途で雇い、新卒を雇わない、求人を出さない企業が多いです。 それ以前に今いるスタッフで仕事は回るはずですよね。ならブラック企業の確率高くないですか?実際に >ノルマのプレッシャー、上司からのパワハラ発言などでお客様と話してるときは楽しいと思うのですが、契約が取れない時の指導が辛いです。デビューして間もないということもあり中々契約が取れない日々が続いています。 ですよね。新卒2年目に十分な売上を望むほど経営に余裕が無いわけです。そうすると目先の売上が必要になります。売上という数字に追われています。退職するまで続く返済不可能な借金地獄といえばイメージしやすいでしょうか。 自分の都合じゃなくて社会のカラクリをよく考えてくださいね。
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