働いて15年になる職場(酒屋)で、長年重たいものを運んだり、ネットショップの梱包をしたりして手根管症候群？とやらで手術を…

Question

働いて15年になる職場(酒屋)で、長年重たいものを運んだり、ネットショップの梱包をしたりして手根管症候群？とやらで手術をすることになりました。労災を使いたいのですが労災を使った場合、今後重たいものを運んだり、ネットショップのための梱包をしなくてもいいということになるのでしょうか？

治った場合でも、また同じように仕事をしていると再発することもあるかと思います。同じ症状で2度労災を申請することができるのでしょうか？
そうなった場合、職場の改善がされていないと労基から指摘を受けることになるのではないでしょうか？

Answer 1

労災を使った後は、会社には殊更に安全配慮義務が生じます。
事後に重たいものを運ぶか否かという問題は、安全配慮義務の運用に左右される問題です。
安全配慮義務を会社が怠り、再発したなら2度目でも労災が認められる可能性は高いと思われます。

Answer 2

まず「手根管症候群」の発症要因として「重量物を運ぶ・梱包をする」は労災認定基準としては相当に弱いです。一般的な作業であり「手首・手指への過度な負担がある業務」とは言いにくい作業ですから。

また手根管症候群はどちらかというと「リウマチ体質や他の疾患」が要因となることが多く、それらはいわば持病です。

よって申請しても認定される可能性はかなり低いかと思います。

仮に認定された場合、会社にはそのような作業をさせてはならない「安全配慮義務」が生じるので、それらの作業は今まで通りにさせられません。
内容を変える、時間を短くする、あるいは作業しやすい道具などを用意する、などの配慮が求められることになります。

同じ疾病で2度目の申請は可能ですが「原則として、同一傷病での再発は認定されない」ことになっています。この場合、会社に対して損賠償請求をすることになります。