解決済み
簿記2級に関する質問です。 直接原価計算と全部原価計算の固定費調整ですが、 全部営業利益 = 直接営業利益 + 月末仕掛品・製品の固定費 - 月初仕掛品・製品の固定費 の公式の理屈がわかりません。全部原価計算の固定費は期末・期首に按分されてしまうため、按分されてしまった分を直接原価計算の営業利益に足せば、全部原価計算の営業利益になるのは理解できるのですが、月初分をなぜ引いているのかわかりません。 公式を覚えてしまえば済む話ですが、理屈からできれば知りたいです。 詳しい方ご教示ください。
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いきなり、期首棚卸資産も期末棚卸資産もある事例を考えるから、見えにくくなるのだと思います。 まず、大前提は、固定製造原価について、全部原価計算は、個別的対応。一方、直接原価計算は、期間的対応。 これだけを踏まえて、期末棚卸資産のみがあるケースを。 期末棚卸資産があると、 当期投入された固定製造原価は、 全部原価計算では、期末棚卸資産にも、原価配分されます(個別的対応)。 一方、直接原価計算では、すべて損益計算の費用として計上されます(期間的対応) この両者を比較すると、全部原価計算の損益計算書上に計上される原価は、期末棚卸資産に原価配分される分だけ、直接原価計算の損益計算書上に計上される費用より少なくなります。損益計算書上に計上される費用が、少ないということは、その分、利益は大きくなるということです。 これが、期末棚卸資産のある場合。 次に期首棚卸資産のみある場合、 全部原価計算では、当期投入された原価に加えて、期首棚卸資産に含まれる固定製造原価まで、売上原価として計上される一方で、直接原価計算では、期首棚卸資産に含まれる固定製造原価は、前期の計上費用となっているために、当期の損益計算書上に計上される費用は、当期投入された固定製造原価だけということになり、期首棚卸資産に含まれる固定製造原価の分だけ、全部原価計算において損益計算書上に計上される原価よりも、直接原価計算の損益計算書上に計上される費用が少ないということになります。 損益計算書上に計上される費用が少ないということは、その分、利益が大きいということになり、 この二つの事例をあわせると、全直末首の公式となるというわけです。
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