解決済み
元々は理容師は何をやってもよく、業務に制約はなかったのですが、 昭和32年美容師が理容師法から分離独立して美容師法を作りました。 法律が二つになってもそれまで通り、業務に制約はないと思っていたのは理容師だけでした。 昭和40年代、女性の髪型に大変革期が訪れました。サッスーンカットの時代になったのです。 理容師出身のサッスーンカットにあこがれ、若手の理容師たちはデザインカットやデザインパーマを開発しました。 当時の美容室のパーマというのは仕上げにカーラーを巻いてセットするパーマです。ハサミはこの時初めて持ち始めました。 理容師のカットやパーマを評価した、美容室のメインのお客である若い女性たちも理容室に来店し出しました。 美容業界が厚生省に「理容師のパーマは美容師法違反」と訴えたのです。 昭和49年2月厚生省回答「理容師のパーマ禁止」です。 法律ではこのようになっています 理容の定義…カット、顔剃りなどにより容姿を整えること。 美容の定義…パーマ、結髪、化粧などにより容姿を美しくすること。 「それなら美容師のカットは理容師法違反じゃないか」との理容組合の反論になり、両業界協議し承諾したのが昭和53年12月厚生省通知です。 理容師…カットの伴った男性パーマを認め、女性パーマX 美容師…女性カットを認め、パーマの一環ではない男性カットX 実際には行政指導されたのは、当時は女性もやっていた理容師だけです。 時が経ち、美容師もそれなりに男性カットが出来るようになりました。 女性カットが出来るのに男性カットが出来ないのは憲法違反だという、世論操作が奏功し、 平成27年6月厚労省通知 美容師の男性カットOK 理容師の女性パーマOKです。 今更女性パーマが許されても、理容師の37年のブランクは取り返しようがないというのが現実です。 私ら高齢者理容師はサッスーンカットを学んでいますので、ベーシックカットなら基本は出来ていますが、 長年のブランクはいかんともしがたいものがあります。 職人はアスリートと同じで日々の積み重ねが大事です。休むと勘が鈍ります。 毎日やっていた時は、松田聖子のショートバージョンで私に敵う美容師は近隣にはいませんでしたが、今は自信がありません。 流行りも変わっています。
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