「理系の人って大体エンジニアなどの専門職に就くのですか?」 理系といっても、いろいろです。例えば若い人でも名前くらいは知っているであろう、「バブル景気」の時代は理系の大学卒業生のかなり多くが、銀行員や証券マンになりました。ちょうどドラマの半沢直樹が入行した時代です。もちろん、そこでIT関係の仕事をした人もいますが、まったく専攻とは関係ない営業畑を歩いて常務や専務になったような人もいます。理系でも工学系はエンジニアになる人も多いですが、例えば薬学部を出て製薬会社の翻訳部に勤める人もいます。この「専門的な文書の翻訳」をする理系の人はどの業界にもいますね。 日本の企業は、事務系総合職(入社後に研修などを経て人事部が配属先を決める)の採用については殆どが「学部/学科を問わない」としています。だから、工学部を出ようが数学科を出ようが、事務系総合職で採用試験を受けて、経理や人事や営業などの仕事をすることができます。理系だからなれない職種、って弁護士のような特別なもの以外はあまりありません。(理系でも司法試験に合格すれば弁護士にだってなれますが) 「IT系に少し興味を持ったのですがブラックと聞きました。」 ブラック、と言う言葉そのものが、曖昧な言葉ですが、IT系だろうが、営業だろうが、製造業だろうが、飲食だろうが労働基準法を守らないような会社はあります。またまともな会社だって沢山あります。すべての職場がブラックという業界はないし、ブラック企業がひとつもない業界もありません。実際に就職先を決めるようになってから、「その会社はどうか」を調べるのは大切ですが、「○○業界はブラックだ」などというネット記事を鵜呑みにして、将来の進路選択を中高生が決めるのは百害あって一利なし。 理系の進路の代表的なものは以下の通り。 ・医学部・看護学部・薬学部・獣医学部は、「国家試験」を受けて合格して資格をとり、医師、看護師、薬剤師、獣医師になるのが一般的です。 ・理学部・工学部・農学部などは所謂「メーカー」に就職して製品を開発する仕事をしたりする人が多いです。IT系は製品開発以外にも保守や運用の仕事につくこともあります。 ・中学校や高等学校の理科、数学、農業、工業などの教員にもなれます。 また全ての分野で、大学卒業後大学院に進学し、研究職を目指す人もいます。例えば現在話題の新型コロナウィルスのワクチン開発には、医学、化学、獣医学、ITなど多くの分野の研究者が関わっているし、JAXAのハヤブサ計画では航空工学、機械工学、燃料化学、IT、材料工学、通信工学など様々な分野の専門家が関わってます。
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