「戴く」と「頂く」 “正式には”、すべて「戴」を用い、「戴く」と表記します。もともとの意味は「戴=頭の上にのせる・自分の目よりも高く捧げる」などと使われます。「感謝して」「謹んで」というニュアンスがあります。音は「タイ」で、「戴冠」「推し戴く」「不倶戴天」などと使われます。 ..しかし、戦後の「当用漢字表」から現在の「常用漢字表」にいたるまで、「戴」に「いただく」の訓が掲げられていないので、現在では「イタダく」は「頂く」と書かれています。全体が簡略化の方向で進んでいるので、「頂く」というのが現代の表記です。 「頂」は、もともと「山の頂」といった使い方に代表されるように、「あたま」という意味をもつ「頁」(意符)と、「いちばん高い」という意味をもつ「丁」(音符)からなり、「頭のてっぺん」という意味を表す漢字です。 「山の頂」という使い方に代表されるように、動詞的というよりも名詞的に使われる字ですが、のちに動詞的使い方も一般化されたため、「戴く」とほとんど同じ意味をもつ漢字とされ、したがって、「イタダく→<頂く>」で表記されるようになったものです。 ..二つの漢字は、もともとは 「頂く」が行為の着点である場所を表し、 「戴く」が行為そのものを表す という違いがありました。しかし、これが動詞「いただく」に当てられ用いられるに際し、両者の違いというものは捨象されました。したがって、「頂く」と「戴く」の間には語彙的意味における違いは見られません。 ..また、補助動詞として使う「~してもらう」の謙譲語「~していただく」は、仮名表記が一般的です。 ……『漢字の使い方ものしり辞典』(宇野義方監修・大和出版刊)などより .....SPACE ALC日本語 ことばの書き方(文字表記)「戴く」と「頂く」はどう違う? 「常用漢字表」(平成22.11.30・内閣告示第2号) .......【音訓】.....【例】 戴.....タイ........戴冠,頂戴 頂.....チョウ......頂上,頂点,絶頂 .......いただく....頂く,頂き物 .......いただき....頂 「文部科学省用字用語例」 【見出し】...【書き表し方】.......【備 考】 いただく......頂く.................御返事を頂きたい ..............…(て)いただく.....説明していただく 「公用文における漢字使用等について」(平成22.11.30・内閣訓令第1号) 1 漢字使用について (2)「常用漢字表」の本表に掲げる音訓によって語を書き表すに当たっては、次の事項に留意する。 ..キ..次のような語句を、()の中に示した例のように用いるときは、原則として、仮名で書く。 ........例....≪中略≫ ...............・・・ていただく(報告していただく。)
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■「頂く」は「戴く」の略式ですか? おっしゃるとおりです。「頂く」は、「物を頭の上に載せる」というのが原義で、「戴く」が、「うやうやしく受ける」という意味になります。ちなみに、先行回答にもあるように、常用漢字表には「戴く(いただく)」という訓が載っていないために、「頂く(いただく)」で代用しています。 ■仕事とかでは「〜させて戴きます」と書くべきですか? いいえ、常用漢字表は、”一般社会の漢字使用の目安”にもなっていますから、常用漢字表にない訓の使用はできる限り避けるべきです。また、「させていただきます」の「いただきます」は、補助動詞ですから、ひらがな書きが一般的です。
頂く ですが、書き言葉では平仮名で 「○○させていただきます」 と書きます
「頂く」が常用漢字で「戴く」が常用外漢字。 なので、仕事などの常用で使うのは常用漢字の「頂く」の方だそうです。
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