今日出た同一労働同一賃金に関する大阪医大と東京メトロの最高裁判決は今後判例的な拘束力を持ちますか？

Question

今日出た同一労働同一賃金に関する大阪医大と東京メトロの最高裁判決は今後判例的な拘束力を持ちますか？他の企業の対応等はどうなるのでしょうか？

Answer 1

まず、判例の定義は「「先例」としての重み付けがなされ、それ以後の判決に拘束力を持ち、影響を及ぼすもの。」です。

その根拠として、「法の公平性維持」が挙げられます。

つまり、「同類・同系統の訴訟・事件に対して、裁判官によって判決が異なることは不公平である」という考え方です。

次に、こう言った「判例」今後にわたり拘束力をどれくらい持つのかと言えば、「法に変更が無いという前提」です。

つまり、法改正等により法自体が変われば、それに伴い判例とは異なった裁判結果が出る可能性は十分にあります。

企業としては、まず判例よりも直接関わる条文と照らし合わせることが必要なのではないでしょうか。

判例はあくまでも「法律トラブルになり裁判沙汰になって争った場合の傾向」ですから。