建築を学ぶ大学生です。建築業界について。 私の偏見もあるとは思いますが、実際に建築現場で働く方の中にはいわゆるヤン…

Question

建築を学ぶ大学生です。建築業界について。

私の偏見もあるとは思いますが、実際に建築現場で働く方の中にはいわゆるヤンチャな方も多いように思います。鳶や荷揚げの現場を見たことがありますが、こんな言い方は良くないとは思うものの、ガラが悪く恐い人ばかりでした。

そこで質問なのですが、世の中にある美しい建築、高級住宅も、そのような方が仕事をして出来ているのでしょうか。

また、建築現場は安全第一とは言ってるものの、実際に作業を見てると危なっかしい感じが否めませんでした。
このような、建築という(意匠、構造、設備などかなり学問としてはハイレベルと思われる)ものにヤンチャっ気があり、危険性も高い仕事が携わっていることに特に問題はないのでしょうか。ないならよいのですが、私が将来建築士になった時そのような方とうまくやっていけるのか、また家を買う人はその点どう思うのかなど気になりました。

私の無知と勝手な想像で失礼なことを言ってしまっているかもしれませんが、どうか色々教えて頂きたいです。

Answer 1

一級建築士です。

最近は乱暴で危険な職方さんはだいぶ減りました。しかし現場での危険作業はなかなかなくなりませんが、それは監督や建築士の責任です。どうしたら安全な作業を機嫌よくニコニコやってもらえるか、計画するのも仕事です。

求められるのは専門知識とマネジメント能力の両方なので、素晴らしいデザインをしても現場を見に行かないために欠陥住宅を量産する「先生(笑)」の存在は、業界あるあるともいえます。
丁度あなたのようなタイプなので、就職したら自分の仕事をひとのせいにせず、責任感と自覚をもちましょう。

Answer 2

工事は会議室じゃなかった、電脳空間で行なわれているんじゃない。
他の分野だって同じことだ。偏見のかたまりだな。というより視野狭窄。
１回でも現場に出て、もの見てから言ってみるんだな。
図面と仕様書作って設計終わりじゃない。いかにそれを実現するかのプロセスが検討されていなければ、机上の空論、絵に描いた餅、否楼閣か。

CADじゃなく製図板でお絵かきしていた時代じゃそんなこと聞いたことなかったが・・・。
まあモニター見ながら戦争するご時世だから何とも言えないが。

①意匠：天才じゃなけりゃブレークスルーは無理。
②構造：大学で教えるような大概のものは理論も工法も確立している。
霞が関ビルとか明石海峡大橋とか前例がないもの以外は、今じゃルーチン。
③設備：メーカーのお電話一本。分速1500ｍクラスのエレベーターならわからんが。

ハイレベルに挑みたけりゃドバイに行け。
現実の日本ではそんなことより外的条件、周囲の環境、住民、既存建築物、コストとの戦い、その他の諸条件の高度なバランス調整が求められる。おっと、耐震もきついし、地盤も不安定だしな、くいちょう50ｍなんて利根川流域じゃ当たり前。
まさか建築は上物だけで建っているなんて認識じゃないよね。土木の単位も取っといた方がいいよ。
あと意匠なんて行ってるが、肝心の構造材料であるコンクリートや炭素鋼の組成や強度特性、経年変化や劣化のメカニズム、取り扱い上の注意点など学ぶこと沢山。
電気や通信、給排水や空調などの設備にしたって、まとめ上げるには最低の基礎知識と法規について知っておかねばならない。じゃないと一時下請けになめられるよ。

電気屋のおっさんでもそのくらいはわかる。

【おまけ】
機会があったらＪＲ御茶ノ水駅のバリアフリー化工事見学すればいい。ゼミで申し込めば結構便宜図ってくれる、かも。
ただの駅の改修工事だが、請負人があの鹿島と大成のＪＶ。
難易度は想像がつくというもの。

Answer 3

ガラの悪い人はたしかにいますね
基本的に給料安いのでしょうがないです
大卒集めた平均年収700万の工務店というのは聞いたことがありません
ゼネコンが作ってる大規模建築だって高級住宅だって末端はそんなもんです
とはいえ現場の仕事やらせれば当たり前ですが質問者さんよりはずっとうまくやります
そして建築士として生きていくなら個人だろうとゼネコンだろうと彼らとうまくやる必要はおおありです、現場監督をする機会もあるでしょう

ところで私も建築学科いましたけど、そもそもハイレベルではないですよ
学問にハイとかローとかつけること自体がバカバカしいですが、理系的な難易度で言えば明らかにローでしょう構造計算の授業では数式も出てきますが、工学部の他の学科に比べたらおままごとみたいな数式しか使いません

Answer 4

職業に貴賤はない。

「ハイレベル」なあなたは、安全に施工できる設計ができる建築士になれるんだろうね？
あなたが出来ないことを体を張って引き受けてくれる人がいることを、感謝しないといけないよ。

お金という媒体を通すと、勘違い野郎が増殖してしまうんだよね。