米国で日系企業勤め夫婦共働きの生活水準

Question

米国で日系企業勤め夫婦共働きの生活水準アメリカのトーランス付近に移住予定なのですが、日系企業は労働環境や賃金が悪く、いつまでも昇給しないという情報をネットで見ました。
ゆくゆくは子供１人を育てたいと考えているのですが、夫婦共働きの場合でも生活はかなり苦しいのでしょうか？
時間やお金をかけてでもMBA等を取得して現地企業への就職を考えるべきでしょうか？
よろしければアドバイスいただきたいです。
よろしくお願いいたします。
※VISAは不要です

Answer 1

日系企業の給与水準がなぜ米国だけではなくその他の国においても安いと言われるのかですが、これは日本にある本社の給与水準が関係しています。
具体的にいうと、米国の給与水準は日本に比べて高く、特にカルフォルニア州はその傾向が顕著です。多くの場合、給与基準が日本の賃金体系をベースに考えられている為、ベースの賃金はもちろん昇給幅も制限されている企業が現時点でも多く残っています。その結果として現在の日系企業の給与水準に関する悪評があります。
実際、日系企業に関しては欧米だけではなく東南アジアにおいても同じようなイメージをもたれており、私の住むシンガポールでも就職を避ける企業の一つの条件として以前挙げられている記事を読んだ事があります。

ちなみに２０１８年基準で米国の4人家族の世帯年収の中央値は91,000ドルです。単身世帯を含む勤労世帯年収の中央値は59,000ドルとなります。
カルフォルニアは非常に住居費だけではなく子供の教育費等も高いので、上記の中央値の年収ですと貧困世帯ということになります。
以前、サンフランシスコでは年収117,400ドル(約1300万円）あっても貧困世帯という記事が話題になりましたが、実際にLA周辺でも今だと10万ドルいかなければい貧困世帯ということになります。
日系企業の給与水準が低いのは事実ですが、ただ現地企業に就職したからと言って年収が高いわけではありません。LAエリアであっても一番多い正社員の給与水準は55,000ドル前後なので、基本的には共働き必須です。また、米系企業であっても言語的な制限があったり、業務経験が不足していたりした場合に就けるエントリーレベルの仕事は55,000ドルよりもずっと低く、スキル不足なのであれば日系企業に就職した方がマシです。日系企業は全体的な年収水準は低いものの、未経験者の給与水準だけは米系企業を上回っている事が大半です。そこで経験を積んで、米系に転職すルのはありだと思います。

MBAの学位に関してですがVISAに制限がないのであれば、ご自身の年齢と就業経験やスキル有無で判断すれば良いと思います。
MBAはないよりはある方が当然良いですが、年齢が２０代でないのであれば無理して取る必要はありません。３０代以降は仕事での実績の方が重要ですので、そちらを出すことに集中された方が良いです。また経験・スキルが十分にあるのである場合もMBAは必要ありません。経験やスキルがない場合は、学位はあった方が書類選考等は通りやすいかと思いますが、米国内特にカルフォルニアの経営大学院の学費を考えるとリターンは微妙なところです。また、学費が安いところももちろんありますが多くの場合において、そのようなとこは卒業してもほぼ意味がない場合が多い為、少なくともAACSBの認可があるところに進学しましょう。

Answer 2

まぁ、確かに安～い住宅（賃貸）はありますが環境が‥やはり安かろう悪かろうです。（カリフォルニアではありませんが）

低所得層地域に住むには個人的に抵抗があります。何故なら、街並み・衛生面・不動産・学校・先生と生徒・店・売っている商品・人種・人の質などなど、何から何まで違ってきます。日本に住んでいるとどんな風に違うのか想像しにくいと思いますが…

そういう地域も住めば都になるのか、そのようなところでもアメリカという地に住んでいるだけで満足できるものなのか、などと色々思う所はあります。

私の周囲の日本人の皆さんは中の上以上の生活者しかおりません。1人だけ家庭の事情で生活保護を受けるような生活ランクまでに行ってしまった人がいるのですが、その人の家を訪問した時の衝撃は今でも忘れません。四畳半一間みたいなそういう人専用住居に引っ越されて、身に付けるものも人様からのおさがり、仕事は小さな日系食品店での仕事で細々とされていました。そこに入る前は白人の年寄りの家で住み込みで働いていたようです（実は移民で住み込みで働く人は多い）。でも、お子さんがいるので政府から優遇はされているようです。このような環境でもこの方にとってはお子さんに夢を託すつもりで日本へ帰国せずアメリカへ居残っているのかもしれません。高校を卒業した年の離れたお子さんも大学へは行かず、車修理のような仕事についたようです。

日本でもそうだと思うのですが、人は似たようなレベルの人と付き合う方が心地よいと思うのです。それはアメリカでも一緒で、あまりにも違う生活環境だとそのうち付き合いも遠のきます。

どうやって生活するかと言われれば、2000ドルの稼ぎならそれに見合う地域と家と食事と子供の教育をするしかないのです。

前述した彼らを見ていると、豊かでキラキラしたアメリカンドリームには程遠いと感じます。同時にいつでも誰にでもこのようなことは起こりえる、と感じて他人事と感じずに用心する必要はあると思っています。

Answer 3

これまでの回答を見ると恐ろしいほど金がかかると言っていますね。そりゃ 日本の1流企業丸抱えで日本人社会につかるならそれぐらいかもしれませんが、そういう人は現地の人と付き合わず、もちろん英語の日常会話もものにならない人です・
アメリカ人の平均年収は570万です。ボーナスがある日本では月給35万ぐらいです。これで 平均の生活ができます。
物価が高いという回答も多いですが、いったいどういう生活を送っているのかと思います。確かに外食は日本の倍ぐらいですが スーパーで 牛肉ブロック 牛乳 ジャガイモなど現地産の食材を使い自炊すれば日本の半分で済みます。
住居も例えば東京都心の高層マンション並みでは高いですが 東京でも下町 郊外は8万円クラスで在ります。要するに現地の平均の人と「隔離」生活をすれば高いです。

Answer 4

かなり以前ですが、米国には7年ほど出向駐在で赴任していました。 その後も出張で行き来もしていましたので、まだ、それなりに米国事情は理解できているつもりです。

仰る通り、一般論で言えば日系企業での就労は、給与・福利厚生などを考慮すると、あまりよくないと思います。
将来的に現地もそれなりの役職に付ければとも思いますが、現在ではそのような雇用の機会は少なくなっていませんか？

一方のMBAですが、少なくとも就労経験がありMBAを取得すれば、現地企業への就職もかなり有利にはなるかとは思います。 しかし、有名大学でないと、結局は中流よりちょっと上程度の収入が得られる程度かも知れません。

ただ、長期にアメリカを見てきた経験からすると、仕事上日本国内でそれなりに活躍できた人は、アメリカでもそれなりの職とPositionを得ています。 日本でそれなりであった方は、ほぼ数年で日本に帰国していくのを見てきました。

おっしゃっている内容（企業内でリストラされないように社内営業頑張って生き残る方がビジネス能力、アイデア無い私からしたら安定です）は、日系でも現地会社でも重要なことではありますが、上司は選べません。 嫌な上司が来たら終わりです。 それは、日系とか日本国内の会社より、アメリカの方が大きく身分を左右する要因になりと思います。

まッ、お子さんが米国籍を取得できる事を考慮すれば、奨学金とかも有利ですし、育て方で自立ができれば、その分ご自身たちの生活に負担がかからないと思いますので、その分は家とかに投資可能ではないでしょうか？

ちなみに英語圏二ヵ国十年、アジア圏四カ国十数年の勤務経験をしました。