簿記1級 スワップ取引で分からないところがあります。 当社が変動から固定に交換したいときになぜ交換先のb銀行に固定金利を…

Question

簿記1級
スワップ取引で分からないところがあります。
当社が変動から固定に交換したいときになぜ交換先のb銀行に固定金利を支払うのかが分かりません。同様に変動金利を受け取る意味もよく分からないです。

Answer 1

図の通りです。
①当社は銀行から資金を借入れています。銀行との契約では変動金利で支払っています。
変動金利から固定金利にしたいと思いました。
②ここでスワップ（交換）取引を行います。いい感じの相手をみつけて（当社は固定金利払って変動金利を受け取る条件を呑んでくれる）契約を履行します。
当社は固定金利を払います。変動金利を受取ります。
つまり、当社は変動金利を銀行へ支払って、相手方との契約により変動金利を受け取っています。結果的に固定金利払ってる事実だけが残ります。

Answer 2

まず当社はA銀行に対して変動金利を支払っていますが、当社はそれを固定金利にしたいと考えています。なので別途B銀行と金利スワップ契約を結びます。それが②の取引です。

この取引をすることでどういうことが起こるかというと、当社はA銀行には変動金利を、B銀行には固定金利を支払うことになります。ダブルの支払いになるように思われるかもですが、B銀行へ固定金利を支払うと同時にB銀行からは変動金利を受け取ることになります。そうするとB銀行から受け取った変動金利をそのままA銀行への金利支払いに充当することができ、実質的にはA銀行への金利支払いはB銀行が行い、当社はB銀行へ固定金利を支払うだけという形になります。これにより当社は変動金利を固定金利へ変更したことになります。なおいずれの金利もA銀行からの借入金額を基準にします。

Answer 3

前提として、現在当社は変動金利払い。
B社は固定金利払いしているとして考えてください。
当社の考えは、金利が上がりそうだから固定金利払いしたいと考えています。
ところが、B銀行の考えは、金利が下がりそうだから変動金利で払いたいと考えています。
そこで、当社が固定金利払いに、B社が変動金利払いにすれば、双方の考えが一致することになります。金利払いの部分だけ交換することをスワップ取引といいます。
ですので、当社は固定金利を払い、B銀行から変動金利を受け取るのです。